近大・佐藤輝明選手がリーグ新14号弾、オリックス・巨人・阪神・ソフトバンクなど7球団視察

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近畿大の佐藤輝明選手が、リーグ通算本塁打の新記録となる通算14号ホームランを放った。勝利を決める劇的な当たりだった。

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ライトスタンドへ

関大戦は6-6の同点のまま延長戦に入る。佐藤輝明選手は5回2アウト満塁の場面ではファーストゴロ、8回1アウト2,3塁の場面では申告敬遠など、5打席で4打数ノーヒットだった。そしてタイブレークとなって迎えた11回、「強くボールを打つことしか考えてなかった」と振りぬいた打球は、佐藤選手の代名詞となるライトへの、打った瞬間にわかるホームランだった。

これでリーグ通算14号、二岡選手の持つ13本塁打を更新した。佐藤選手は3年秋までに11本塁打を打っており、今年、二岡選手の記録を超えるのは確実視されていた。しかし春のリーグ戦が中止となり、また秋のリーグ戦も普段の勝ち点制ではなく、2試合のみの総当たりとなり、試合数が大きく減り、リーグ通算記録の更新も微妙だった。

しかし今季、3本塁打をしっかりと打ち記録を更新した。「記録更新をしたいと思ってやったことは、1回もなかったです。1試合の中で『打ちたいという、その積み重ねです」と話すが、プロ入り前の大きな勲章となる。

7球団視察

佐藤選手にはオリックスがドラフト1位での指名を公表しており、巨人、阪神も1位指名が有力となっている。この日はそのオリックス、巨人、阪神や福岡ソフトバンクなど7球団のスカウトが視察をした。

オリックスの下山スカウトは「すばらしい。ああいうところでまわってきて、みんなが期待している場面で決められるのが素晴らしい。そんな星のもとに生まれてきたのだと再確認しました」と話し、1位指名を公表した佐藤選手のK高校新を喜んだ。

リーグ戦は今日の1試合を残すのみで、来週のドラフト会議へと向かう。

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この日は阪神、ソフトバンク、巨人など7球団10人が視察。13日に1位を公表したオリックスの下山スカウトは「すばらしい。ああいうところでまわってきて、期待の中で記録をつくる。そんな星のもとに生まれてきたのだと再確認しました」と絶賛した。

打線は8回に4点差を逆転し、投手陣も5投手の継投で粘り抜いた。チーム全員が死力を尽くした結果、11回の好機に打席が巡ってくる展開となった。この日は7球団のスカウトが視察。すでに今秋ドラフトでの1位指名を公表しているオリックス・下山真二スカウトは「みんなが期待している場面で決められるのが素晴らしい。そういう星のもとに生まれてきた選手」とうなずいた。

快音を響かせ、千両役者が勝利を導く。「打った瞬間いくなと思いました。(新記録は)うれしいです」。思いを込めた確信の一振り。佐藤が夜空に鮮やかな放物線を描いた。ナイター照明を浴びながら勢いよくダイヤモンドを一周し、仲間の祝福に笑顔で応えた。

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