明日開幕、東京六大学リーグの展望

 いよいよ明日から東京六大学リーグが開幕する。開幕カードは明治大vs東京大、そして早稲田大vs法政大となる。今シーズンの展望をまとめる。

4年生のドラフト候補投手

 今年は注目の4年生のエースがいるチームが多い。早稲田大は最速156km/hの速球を投げる有原航平投手がいる。有原投手は昨年秋前までは10勝9敗、防御率も2点を越えており球速は速かったものの失点も多い投手だった。

 しかし、昨年秋は150km/hの速球が低めに決まるようになると防御率は0.72と飛躍的に良くなり、プロのスカウトも素質だけでなく即戦力として考えるようになった。

 今春はアメリカ遠征でメジャー予備軍を相手に圧巻のピッチングを見せたが、そこに一度ピークをあわせたためか、帰国後はやや調子を落としているとも聞く。ドラフト1位指名は間違いない投手だが、春の投球で指名が競合する投手になるかどうかが決まりそうだ。

 

 明治大は186cm左腕の山崎福也投手、法政大には179cm左腕の石田健大投手がいる。山崎投手は球速も149km/hを記録しているが、変化球も含めた総合力の高い投手で、石田投手は147km/hだがストレートの力と鋭いスライダーで勝負するタイプ。

 山崎投手は昨年まで16勝6敗、石田投手も15勝6敗と勝ち星でも争う二人、石田投手が昨年秋に調子を崩しているが通算勝ち星数でも競う二人に注目したい。

 

ドラフト候補野手

 野手でもドラフト上位候補がいる。早稲田大の中村奨吾選手は元々、足と肩があり内野、外野もこなす守備に注目されていたが、昨年春に打率.349を記録すると秋は4本塁打を放った。今シーズンはどんな成長を見せるのか楽しみ。

 明大の糸原健斗選手は開星高校時代から高い身体能力を評価されており、大学では昨年からようやく成績を残し始めると、秋は打率.317を記録した。強い打球を打てる内野手として注目されている。

 

注目の1年生

 近年は明治大の評判が良く、有力な1年生が入部していた。今年も桐蔭学園のエースだった斉藤大将投手や、報徳学園のエースだった乾陽平投手などが有力選手が加わっている。

 しかし、立教大の新人の期待度は高い。沢田圭佑選手や佐藤拓也選手など、大阪桐蔭、浦和学院の選手の入部が続いているが、今年は甲子園で複数のホームランを放っている、大阪桐蔭出身の笠松悠哉選手と、浦和学院出身の高田涼太選手が加わった。さらに仙台育英の熊谷敬宥選手など野手の層が厚くなりそうだ。

 早稲田大は済々黌出身の大竹耕太郎投手がオープン戦などで登板しており、不調の吉永健太朗投手に代わって2戦目を任される可能性もある。

 

そのほかの注目選手

 慶応義塾大は昨年150km/hを記録した2年生エースの加藤拓也投手が軸となる。福谷浩司投手や竹内大投手など下級生からエースの役割をする投手が多いチームで、今年も含めて3年間はエースとして活躍しそうだ。

 立教大も昨年1年生で6勝を上げた沢田圭佑投手がエース、4年までに30勝を狙える。また東大も2年生の山本俊投手が145km/hを記録し注目されている。

 明治、早稲田、法政の4年生エースに対し、慶応、立教、東大の2年生エースが立ち向かうという形となりそうだ。

 

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