巨人、ドラフト1位・小林誠司捕手が猛打賞に2度の盗塁刺

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 巨人のドラフト1位・小林誠司捕手が早くも躍動している。広島との試合では2度の盗塁阻止に打っても3安打を記録した。菅野智之投手との同学年バッテリーで8回途中まで2失点にまとめ、会心の勝利となった。

 

猛打賞に2度ランナー刺す

 小林誠司選手は3回の第1打席でヒットを放ち、先制点の足がかりを作ると、4回にもヒット、そして6回にはタイムリー2ベースヒットを放ち、巨人の4得点に貢献した。

 また守っても、初回に広島の菊池翔太選手の2盗をらくらくアウトにすると、3回にも白濱選手の盗塁を刺した。低い球筋でセカンドベース上にいく早くて正確な送球が光った。

 さらにリードでは2年目ながら同い年生まれの菅野智之投手とのバッテリーで8回2アウトまでを2失点にまとめて勝利に大きく貢献した。小林選手は菅野投手に「ランナーだけは任せてくれ」と話していたというが、ランナーはもちろんリードでも光った。

 

大学時代はノーヒットノーラン

 二人は大学時代に対戦をしている。共に3年生だった2010年の全日本大学野球選手権の準々決勝、東海大vs同志社大の試合で東海大の菅野投手が先発、同志社大の小林選手は5番捕手で出場した。

 大学3年生の菅野投手は一番球速を出していた年で、この試合でも154km/hを記録して7回コールドで参考記録ながらノーヒットノーランを記録している。

 相手ながら全く手が出なかった菅野投手と同じチームとなり、それだけ小林選手も菅野投手の良さをしっている。菅野投手は1年浪人の末に昨年は新人で13勝を挙げ、小林選手は日本生命で2年間経験して、2012年ドラフト1位、2013年ドラフト1位でそれぞれ巨人に入った。

 若きバッテリーは長い間巨人の屋台骨となることだろう。

 

 寸分の狂いもなかった。小林の送球が、地をはうように二塁へ伸びた。「走ってくると思っていた。自信を持って、焦らずにいけた」。初回2死一塁、ボールはベース横に置いた片岡のグラブへ一直線。俊足の菊池を刺した。相手の流れを断つ“鬼肩”で、プロ初の盗塁刺をマークした。

 6日の中日戦(ナゴヤD)以来、2度目のスタメンマスクで、同じ24歳の菅野と公式戦初バッテリーを組んだ。走者が出るたび、菅野に「ランナーだけは任せてくれ」と伝えた。3回2死一塁でも、低い送球で広陵高(広島)の先輩・白浜の二盗を阻んだ。「そこ(肩)だけしか(菅野)智之に任せてもらえるところがなかったので、とにかく必死だった」

 守備だけじゃない。3回先頭ではフルカウントから内角直球を強振。プロ2本目のヒットを左前に放ち、先制のホームを踏んだ。4回にも左前にはじき返すと、6回1死一塁では左中間へ二塁打。「積極的に振っていけた」と、初の猛打賞だ。攻守でハツラツ。それでも、菅野の6被安打がすべて変化球だったことから「僕が変化球に頼ってしまった部分があった」と反省を忘れなかった。

 小林の目標だった。89年生まれの同い年、菅野とのお立ち台。小林は、照れ笑いを浮かべて口を開いた。

 「まさか2人でお立ち台に立てると思わなかったので、とてもうれしいですけど、皆さんに助けてもらいました。智之を引っ張るどころか、引っ張られてばかりでした」

 謙虚な言葉以上に試合の流れを呼び込んだ。初回2死一塁、3回2死一塁で、いずれも二塁盗塁を阻止。走者を出すと、菅野に「走者は任せとけ!」と声を掛けた。「肩ぐらいしか任せてもらえる部分はなかったので」と頭をかいたが、右腕を安心させた。

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