春季高校野球関東大会の初日は、各球場にプロのスカウトが集まった。東海大相模の191cm右腕・佐藤雄偉知投手には阪神など日米9球団が視察し、また浦和学院のセンバツ優勝左腕・小島和哉投手にも阪神など6球団のスカウトが視察をした。
佐藤雄偉知投手は8回7失点
東海大相模vs東海大浦安の対戦となった横須賀スタジアムには、日米9球団のスカウトが集まった。視察の目的はこの日先発をした191cmから最速146km/hを投げる佐藤雄偉知投手だった。
この日の佐藤投手は最速142km/h、制球を乱すなど8回を投げて14安打7失点、2回に2失点したものの6回までは粘りの投球を見せていたが、7回以降5失点をした。
それでも阪神の北村スカウトは「エンジンの大きさが一番の魅力。まだまだ伸びしろがある」と素質を評価した。佐藤投手は1年時に144km/hを記録し、191cmから角度のあるストレートを投げて2年後のドラフトの目玉候補として注目されたが、その後は伸び悩んで下級生の吉田凌投手などに大事な場面を任されるようになっている。
佐藤投手はこの日の投球で夏に向けての結果は出せず、今の状態では夏の大会中盤以降の強豪チームとの対戦では登板は難しいかもしれない。それでもプロ志望と言われる佐藤投手を門馬監督が7失点ながら完投させた。この投球が佐藤投手の素質をプロが判断する場となった。
小島和哉、サヨナラ弾など6回3失点
また、昨年のセンバツ大会で済美・安楽智大投手に投げ勝って勝利した浦和学院の小島和哉投手は、山梨学院大付との試合で4回から登板した。
しかし浦和学院の森監督が「県大会の疲労が抜けずにきている。いい状態ではなかった」と話す通り、ストレートも変化球のキレも無く、6回3失点、9回にはサヨナラホームランを浴びて敗れた。
横浜スタジアムで行われたこの試合には阪神など6球団のスカウトが視察をしたが特にコメントは無く、進学の可能性も高いといわれる小島投手の評価は夏の大会に持ち越しとなった。
昨年センバツのとうな投球が戻ってくるか、それほど体の大きくない小島投手の体力的な面はどうか、そして昨年からの上澄みがあるかが判断材料となる。
東海大相模のプロ注目の191センチ右腕・佐藤が初戦で姿を消した。中盤以降に集中打を浴び、8回完投で14安打7失点。「制球をあらためて追求しないといけない」と目を潤ませた。日米9球団のスカウトが視察したこの日は、自己最速に6キロ及ばない142キロ止まり。それでも、阪神の北村スカウトは「エンジンの大きさが一番の魅力。まだまだ伸びしろがある」と話していた。
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