阪神がスカウト会議を開き、ドラフト候補を130人に絞り込んだ。またドラフト上位候補選手をビデオでチェックしたとのこと。上位候補には済美・安楽智大投手、早稲田大・有原航平投手、亜細亜大・山崎康晃投手などが挙がったが、他にも投手の候補の名前が挙がった。
1位候補は報道が分かれる
ドラフト1位候補としては、済美・安楽智大投手、早稲田大・有原航平投手、亜細亜大・山崎康晃投手の名前が挙がったが、その中で有力な選手についてはスポーツ紙の報道が分かれている。
スポーツ報知では球団関係者が。「将来戦力か即戦力かは難しいが、投手陣の現状を考えると、1年目からローテーションに入るような投手が必要なのは間違いない」と話したとのことで、即戦力投手が有力とし、中村GMが最も評価している有原航平投手を有力とし、さらに山崎康晃投手などが続くとしている。
日刊スポーツは済美・安楽智大投手について、中村GMが7月上旬の練習試合を視察することを紹介し、上位候補には安楽投手の他、有原投手、そして前橋育英・高橋光成投手の名前を挙げている。
まだ上位候補を絞り込む段階ではないので名前が挙がった選手は全てリストアップされているだろうが、球団からは「即戦力投手」の方針が伝えられたものとみらる。今後は安楽投手、高橋投手が即戦力と判断できるかどうかを最終的にチェックし1位候補に入れるかどうかを決める。
阪神は2位は将来性を重視した選手を指名する方針で、この二人が2位まで残る可能性も考え、将来性もチェックしていくとみられる。
デイリーは即戦力リリーフ
その他、デイリースポーツは球団関係者が「速球に力のある中継ぎを獲る事が最優先」と話したとし、亜細亜大・山崎康晃投手とNTT東日本・高木伴投手の名前が挙がったと報じた。
山崎投手は昨年まで東浜巨投手や九里亜蓮投手が先発する中でリリーフで好成績を残している。今年からエースとして先発をしているが、リリーフ適性の高い投手だ。
また高木伴投手は今年の社会人投手NO1候補とされていたが、不調が続きリリーフで登板している。来月行われる都市対抗野球にNTT東日本も出場を決めており、そこでの高木投手の投球が最終チェックの場となりそうだ。
サンケイは高校生左腕を挙げる
一方サンケイスポーツはドラフト上位候補の中に、高松北の塹江敦哉投手の名前があったと報じた。塹江投手は178cmの左腕で最速148km/hの速球を投げる。制球が課題だったが3年生となって練習試合でも好投を見せるなど克服されているようだ。
具体的なコメントなどは無いものの、既に阪神スカウトもチェック済みとのこと。ドラフト2位の将来性枠での候補として挙げられてるものと見られ、田嶋大樹投手、岡本和真選手などとともに候補となってきそうだ。
阪神のドラフト戦略が方針転換する可能性が出てきた。済美高・安楽が決定的だった1位候補に新たな選択肢が生まれた。「将来戦力か即戦力かは難しいが、投手陣の現状を考えると、1年目からローテーションに入るような投手が必要なのは間違いない」。球団幹部はチーム状況を踏まえた上で、大学、社会人投手の補強の必要性を説いた。
中略
早大・有原は、4月に東京六大学リーグを視察した中村GMが「江川卓とダブる」と絶賛したように、同リーグ通算18勝の最速156キロ右腕は魅力たっぷり。今春の東都大学リーグで5勝を挙げて優勝に貢献した亜大・山崎ら即戦力投手は、補強ポイントに合致する。有原は巨人が1位の最有力候補の一人に挙げるなど、他球団との競合は必至だが、リスク覚悟で立ち向かう価値はある。
佐野統括スカウトは「現段階で、スカウトから説明を受けた。上位候補選手については、ビデオをみた」と説明した。夏本番目前の会議。チーム事情を考慮し、やはり「投」に重点的に話し合われた模様。塹江は最速148キロを投げるサウスポー。伸びのある直球を主体にスライダー、チェンジアップなどの変化球で緩急をつけるのがスタイルだ。中学時代は130キロにも満たなかっただけに伸びしろも十分。股関節も柔らかく、故障にも強い。制球難も克服した。すでに阪神のスカウトも直接視察しており、好素材と確認している。
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