第98回選抜高校野球大会の大会本部は、今秋ドラフト1位候補として注目を集めていた山梨学院(山梨)の主将、菰田陽生投手(3年)が、兵庫県西宮市内の病院で「左手首付近の骨折」と診断されたことを発表した。前日22日に行われた長崎日大との1回戦、初回に衝撃的な甲子園初本塁打を放ち、観客やスカウトの度肝を抜いた直後の5回、守備での激しい交錯で故障をした。日常生活への回復にも1カ月以上を要する見込みで、夏への復帰が今後の注目となる。
ミットが飛ぶほどの衝撃。5回守備でのアクシデントと「初めての痛み」
昨日の試合で5回裏の守りに、三塁手からの送球が本塁方向にそれ、一塁手の菰田陽生選手は懸命に腕を伸ばして捕球を試みた。その際、全力で駆け抜けてきた打者走者の足の間に手が挟まる形になり、ファーストミットが大きく飛ぶ衝撃が手首に走った。
治療を経て一度はグラウンドに戻り、5回裏を最後まで守り抜いたものの、6回の守備から無念の交代。「当たった瞬間に痛かった。手ごと持っていかれた感じ(日刊スポーツ)」と、試合後に包帯と添え木で固定された左腕を抱えながら、これまでにない激痛であったことを明かした。吉田洸二監督(56)も「あんなに痛がっているのは初めて見た(中日スポーツ)」と語るほどだった。
怪物の復活は夏に
病院での診断結果は、残酷にも骨折だった。2回戦、大垣日大(岐阜)戦を前に、山梨学院は大黒柱を欠く戦いを強いられることになった。吉田洸二監督は「菰田がいなかったら、甲府に帰りたいぐらい悲しくなっちゃう(日刊スポーツ)」と漏らすほど、大きなショックを受けている。今オフ、投手としての練習メニューを重点的にこなし、最速152キロ右腕としての登板も期待されていただけに、大きな戦力が離脱することになった。
骨折というあまりに残念な結果となってしまった。しかし、菰田選手は故障後もベンチで声を出し、「自分が下を向いても何も始まらない。少しでもチームのプラスになる言葉をかけるであったり、次の試合につながることをしていきたい(スポーツ報知)」と仲間を鼓舞し続けていた。
前日は投手としての登板の可能性についても示唆していたが、左手でも毎回、捕球で痛みは走るだろう。今、無理をすることは将来に対してリスクは大きい。それよりも、春の大会の出場は絶望的。夏の大会に向けていつ頃の復帰となるのか、その点が注目されることになりそうだ。それでも甲子園で見せた一発によって、ドラフト候補として評価が変わることはほとんどないだろう。
【菰田 陽生】 プロフィール
- 氏名: 菰田陽生(こもだ・はるき)
- 所属: 山梨学院高校(3年)
- 出身: 千葉県(御宿中-千葉西リトルシニア出身)
- ポジション: 投手(主将)、一塁手
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 194cm、102kg
- 主な特徴や実績: 自己最速152キロ、高校通算36本塁打を誇る「規格外の二刀流」。2026年選抜大会初戦で甲子園初アーチを放つも、守備で左手首付近を骨折。清原和博氏を彷彿とさせるスケール感で、2026年ドラフト1位候補として日米のスカウトが注目する。












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