社会人野球の第72回JABA静岡大会は3日、浜松球場で予選リーグが行われ、昨秋の日本選手権王者・ヤマハがFedExを3-1で下した。この勝利で決勝トーナメント進出に大きく前進したヤマハを牽引したのは、静岡が誇る左右のツインタワーだ。先発の左腕・沢山優介投手(22)がWBCブラジル代表としての経験を感じさせるマウンド捌きで6回無失点の快投を見せれば、7回からは明大出身の大型新人、高須大雅投手(22)が193センチの長身から最速150キロを連発。地元・浜松で静岡のファンに凱旋の投球を見せた。
WBCの経験が左腕をさらに強くした、沢山優介投手初回から150キロ連発
ヤマハの先発マウンドに上がったのは、今春のWBCでブラジル代表として名を馳せた沢山優介投手だ。3月、世界を相手に2試合計8イニングを投げて無失点。あのイタリア戦やイギリス戦での快投を経て、一回り大きくなった姿を地元のマウンドで披露した。初回から150キロを連発するなどエンジン全開の立ち上がり。キレのある直球を軸にFedEx打線を翻弄し、5安打を許しながらも要所を4つの三振で締めた。
圧巻だったのは6回だ。先頭打者への死球から1死二、三塁という最大のピンチを背負ったが、ここから後続を2者連続三振に斬って取り、スコアボードに「0」を刻み続けた。6回無失点、チームの勝利に貢献した。
193cmの昨年ドラフト上位候補、高須大雅投手が3球三振で力見せる
沢山投手の快投を受けて7回、2番手でマウンドに上がったのは、今春明治大学から新加入した高須大雅投手だ。193センチ98キロの大型右腕は2人を簡単に打ち取ると、3人目の打者に対してすべて直球をを投げ、150キロを連発し3球三振で圧倒した。高須投手は、「一番自信のあるのはストレート。それで空振りやファウルが取れているうちはある程度通用しているのかなと、自分では思っています。チームで任されたところを全力で投げたいと思っているので、後ろでも先発でも任されたイニングをしっかり投げたい(中日スポーツ)。」と話した。
静岡高時代にはエースとして甲子園に出場し、中日ジュニアでも活躍したエリート。大学時代にはドラフト1位候補と目されながらも、右肩の故障により指名を見送られた。地元のヤマハに加わると、故障も癒えたその別格の投球を披露する。角度と伸びのあるストレートは、社会人の舞台でも十分に主役を張れることを証明してみせた。
ヤマハの日本一に向け、王子との前哨戦へ
この日もNPB球団のみならず、MLBカージナルスの大慈彌スカウトなどが視察した。沢山投手は今年、高須投手は来年の注目投手となる。共に高校時代に同学年として注目された選手がいま、同じチームにいる。高須投手は、先に社会人の門を叩き、WBCでの活躍を見せた同期に対して強い敬意とライバル心を持つ。「沢山の活躍は刺激になっているので、負けないように頑張りたい(中日スポーツ)。」
もっと早くプロに舞台に立っていてもおかしくない二人が、昨秋の日本選手権王者であるヤマハにいる。150キロを超える剛球が左右から投げ込まれる贅沢な継投に、相手打線は沈黙するしかない。まずは静岡大会で優勝し、日本選手権連覇のための出場枠獲得を目指す。現在1勝1分けのヤマハは、5日に行われる都市対抗王者・王子との直接対決をする。柴崎聖人選手、樋口新投手を擁する王子との対戦は、全国制覇のための前哨戦となるかもしれない。ヤマハはエースの佐藤廉投手が登板しそうで、沢山投手、高須投手も登板するかもしれない。
【沢山 優介】 プロフィール
- 氏名: 沢山優介(さわやま・ゆうすけ)
- 所属: ヤマハ(3年目)
- 出身: 静岡県(掛川西高卒)
- 投打: 左投左打
- ポジション: 投手
- 身長・体重: 185cm、84kg
- 主な特徴や実績: 2026年WBCブラジル代表として2試合8イニング無失点の快投を見せた「世界のSAWAYAMA」。最速151キロの直球とブレーキの効いた変化球が武器。社会人3年目を迎え、名実ともにヤマハのエースへと成長したプロ注目左腕。
【高須 大雅】 プロフィール
- 氏名: 高須大雅(たかす・ひろまさ)
- 所属: ヤマハ(新人・1年目)
- 出身: 静岡県(静岡高-明治大卒)
- 投打: 右投右打
- ポジション: 投手
- 身長・体重: 193cm、98kg
- 主な特徴や実績: 193センチの長身から最速154キロ(大学時)を投げ下ろす超大型右腕。大学時代の右肩故障を乗り越え、ヤマハに入社。社会人2戦目のJABA静岡大会で150キロを連発し3球三振を奪うなど、早くもプロ・メジャーのスカウトの注目を集める2027年ドラフトの目玉。









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