関甲新学生野球連盟の春季リーグ戦が開幕し、上武大は常磐大を11-1で下し、盤石の白星発進。この日、ネット裏のスカウト陣を驚愕させたのは「9番・右翼」で出場した俊足のスペシャリスト、菰田朝陽選手(3年=拓大紅陵)だった。4回の打席で一塁側に犠打を決めた際、一塁到達タイム「3秒59」という驚異的な数字をマーク。2027年ドラフト候補の韋駄天に対し、巨人のスカウトが高く評価した。
驚異の一塁到達タイム「3秒59」、巨人スカウトが「SSクラス」と絶賛
試合が大きく動いた4回、菰田朝陽選手の真骨頂が発揮された。第2打席、一塁側へ絶妙なセーフティー気味のバント(記録は犠打)を転がすと、爆発的な加速で一塁を駆け抜けた。そのタイムは驚愕の3秒59。一般的に4秒を切ればプロでもトップクラスとされるなか、さらにコンマ4秒近く上回る異次元の速さを見せつけた。
ネット裏で視察していたNPB4球団のスカウト陣は、ストップウォッチの数字を二度見した。なかでも、巨人の大場豊千スカウトは、菰田選手の脚力に対して高く評価をした。
巨人・大場豊千スカウト:「とにかく足が速い。SS(最高評価)クラスの足で、一芸に秀でていますね。足のスペシャリストとしてとても魅力的です(スポーツニッポン)。」
この日は2打数無安打に終わったものの、1犠打1四球と自らの役割を全う。自慢の快足で相手守備にプレッシャーを与え、上位打線への流れを完璧に作り上げた。単なる足の速さだけでなく、勝負どころでの確実な小技。この「一芸」が、戦国リーグとも称される関甲新学生リーグにおいて、上武大の大きな武器となっている。
弟は山梨学院の怪物・菰田陽生。千葉県御宿町が生んだ「最強の兄弟」
菰田朝陽選手には、切磋琢磨する最大のライバルであり、理解者がいる。今春の選抜高校野球大会で衝撃の本塁打を放った山梨学院(山梨)のエース主将、菰田陽生投手(3年)だ。最速152キロを誇る「二刀流」の弟に対し、兄・朝陽選手は俊足で大学球界で名を馳せている。先日、左手首を手術した弟とは千葉県御宿町の実家で再会し、それぞれのステージで日本一を目指すことを誓い合った。
194センチ102キロという規格外の体躯を持つ弟に対し、177センチの兄。プレースタイルこそ対極だが、勝負に対する執念は瓜二つだ。朝陽選手は「弟の活躍は刺激になる。自分も負けていられない」とエネルギーに変えている。
2027年ドラフトの目玉へ。脚力で切り拓く「プロへの道」
現在3年生の菰田朝陽選手にとって、2026年はさらなる進化を遂げるための重要な一年となる。プロのスカウト陣からは、走力や守備だけでなく、1番打者としての高い出塁能力への期待も高まっている。巨人スカウトが「SSクラス」と評した脚力は、ダイヤモンドに立てば、相手バッテリーにとってこれ以上ない脅威となる。
【菰田 朝陽】 プロフィール
- 氏名: 菰田朝陽(こもだ・あさひ)
- 所属: 上武大学(3年)
- 出身: 千葉県(御宿町出身・拓大紅陵高卒)
- ポジション: 外野手
- 投打: 右投左打
- 身長・体重: 177cm、78kg(推定)
- 主な特徴や実績: 大学球界屈指の快足を誇る韋駄天。2026年春季リーグ開幕戦で、一塁到達3秒59を計測。巨人スカウトから「SSクラス」の最高評価を受ける。弟は山梨学院の菰田陽生。卓越したバント技術と守備範囲の広さも魅力。2027年ドラフト候補。









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