春季高校野球奈良県大会では、奈良大付が今春のセンバツ大会準優勝の智弁学園と対戦し、今秋のドラフト候補に挙がる奈良大付のエース右腕・新城楓雅投手(3年)の登板にNPB3球団のスカウトがネット裏で見守った。本来の調子を取り戻せずに苦闘が続くも、先発マウンドに上がると8回を投げて6安打3失点の粘投を見せ、最後となる夏への再起を誓った。
序盤の失点を「エースの意地」で食い止める
新城楓雅投手はこの日、1回、2回、3回と智弁学園打線に1点ずつを奪われる苦しい立ち上がりとなった。センバツ準優勝の智弁学園の1番・角谷哲人選手(3年)が「角度があって最初はビックリした(スポーツ報知)」と語るほどの高い打点からのボールを誇りながらも、制球が定まらずにリズムを作ることができなかった。
しかし、4回からは投球が安定し始める。5イニング連続でスコアボードにゼロを並べ、強力打線の追撃を最小限に食い止めた。新城投手は「(序盤は)球速が上がって力任せに投げて、リリースポイントがばらばらになってしまった。後半は力感なくストレートを投げられるように意識した。変化球はまだまだだけど、ストレートで押せた(スポーツ報知)。」と話す。不調なりにゲームを組み立て、8回を投げきった。
自己最速から7キロ減の誤算。田中一訓監督が語る「不調のなかでの粘り」
新城投手は今年になり苦しんでいる。自己最速148キロを誇る直球は、この日のスピードガンでは141キロにとどまった。田中一訓監督も「(春から)ずっと調子が上がってこなくて、(登板は)迷った。でも、粘って投げてくれた。こんなもんじゃない(スポーツ報知)。」と話す。
本来の爆発力を欠くなか、エースとしての責任感を胸に腕を振り続けた。打線の援護がなく完封負けを喫したものの、智弁学園という高い壁に正面からぶつかったことで、自らの現在地を客観的に把握することができた。
オリックス・DeNA・中日が視察
この日はオリックス、DeNA、中日の3球団が視察し、188センチの長身から投げられる角度あるボールをチェックした。強豪相手にどんな投球をするか、また、杉本真滉投手との投げ合いも期待されたが、それは実現せずに夏へと持ち越しとなった。「いい刺激になった。どの球種でも抑えられるようになって、次は絶対に負けない。夏は絶対に勝ちたい(スポーツ報知)。」と話す。
夏は本来の148キロの投球が復活することを期待したい。そして、智弁学園・杉本投手との手に汗握る投手戦をみせたい。
【新城 楓雅】 プロフィール
- 氏名: 新城楓雅(しんじょう・ふうが)
- 所属: 奈良大学附属高校(3年)
- 出身: 奈良県
- ポジション: 投手
- 投打: 右投右打
- 主な特徴や実績: 最速148キロを誇るプロ注目右腕。角度のある直球が武器。2026年春季奈良大会3回戦で智弁学園を相手に8回3失点の粘投。オリックス、DeNA、中日のスカウトが注目する2026年ドラフト候補。
















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