春季高校野球静岡県大会は26日、ちゅ~るスタジアム清水などで準々決勝が行われ、4季連続の県制覇を狙う聖隷クリストファーが磐田東に5-4で逆転勝利を収め、ベスト4進出を決めた。侍ジャパンU18代表候補のエース左腕・高部陸投手(3年)投手が同点の場面でマウンドに上がると、自己最速を3キロ更新する150キロを連発し、静岡県内の高校生左腕として史上初の大台突破をすると、その圧倒的な球威でチームに勢いをもたらして勝利、県内公式戦の連勝を「22」に伸ばした。
8回に降臨、念願の150キロ到達に「すべてがはまった感じ」
鮮烈な幕切れだった。3点を先行される苦しい展開から7回に追いついた聖隷クリストファーは8回、「ピッチャー、高部君」のアナウンスが流れると、球場全体の空気が一変した。既に全国区のエース・高部陸投手は殆どの試合を一人で投げる事が多く、珍しいショートイニングの投球だったが、150キロという最高の投球を見せた。
1死から迎えた打者への2球目。指にかかった渾身の直球が、球場表示で150キロを計測。大台到達はこれだけにとどまらず、この回だけで計4度も150キロをマークし、スタンドをどよめかせた。
高部陸投手は「自己MAXで流れを変えるために、ブルペンから強めに調整して出て行きました。今までで一番指先に掛かった。フォームとコンディションがバッチリ合いました。すべてがはまったという感じだった。」と話す。左では静岡県初ですよね、と笑顔で記者に尋ね、目標としていた150キロの大台到達に達成感を見せていた。
静岡高校野球史を塗り替える左腕が県内22連勝に導く
静岡県内の高校生で150キロを記録したのは、右腕を含めても過去に3人、小沢怜史投手・2015年ソフトバンク2位、安西叶翔投手・2022年日本ハム4位、小船翼投手・2024年広島育成1位、しかいない。高部投手は、左腕として初めて150キロを記録し「150キロはどこかで出せたら、と思っていた」と話す。
連戦での疲労を考慮し、田中公隆監督(51)は「できれば今日は高部を使わずにいきたいと思っていた(スポーツ報知)」と明かしたが、チームに勢いをつけるため、切り札を切らざるを得なかった。その指揮官の期待に「質」と「結果」の両面で応えたエースは、9回に変化球を合わされて1失点したものの、県内公式戦22連勝という驚異的な記録につながった。
5月2日、知徳・渡辺大地との「ドラフト候補対決」へ。リベンジを迎え撃つ王者の覚悟
準決勝の相手は、2日連続の完投勝利で勢いに乗る192センチの長身左腕として注目される渡辺大地投手(3年)の知徳高ときまった。同じプロ注目のサウスポー対決は、楽しみな試合となる。
今後は再び先発での登板になると思う高部投手だが、「今日の感触をどこかで出せたら湧いてくるものがあると思う(スポーツ報知)。」と話し、短いイニングで投げて150キロを出した感覚を、今後は先発のマウンドでもギアを上げた時に使っていくのではないかと思う。
【高部 陸】 プロフィール
- 氏名: 高部陸(たかべ・りく)
- 所属: 聖隷クリストファー高校(3年)
- 出身: 静岡県(浜松南シニア出身)
- ポジション: 投手
- 投打: 左投左打
- 身長・体重: 177cm、75kg
- 主な特徴や実績: 最速150キロ。静岡県内の高校生左腕として史上初めて150キロの大台に乗せた本格派。2026年春季静岡大会準々決勝の磐田東戦で自己最速を3キロ更新。U18日本代表候補。高い奪三振能力と「高部劇場」と呼ばれる圧倒的な存在感を誇る2026年ドラフト上位候補。












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