京滋大学野球春季リーグは19日、京都府京都市のわかさスタジアム京都で最終節(第7節)の1回戦が行われ、勝ち点を獲得した方がリーグ優勝、そして全日本大学野球選手権(6月8日開幕、神宮・東京ドーム)への切符を手にするという負けられない試合の中、5連覇中の絶対王者・佛教大が、花園大に1-3で競り負けた。今秋のドラフト候補に挙がる最速152キロの本格派右腕・野村亮輔投手(4年=綾羽)が先発し、初回から気迫溢れる投球で9イニングを一人で投げ抜いたが、同点の9回に力尽きて3失点完投負け。この日は巨人が4人態勢で視察するなど9球団のスカウトが視察した。
怒涛の「18人連続アウト」、失点後に見せたエースの意地
野村亮輔投手にとって、この日のマウンドは4年間の集大成、そしてチームの連覇を守り抜くための投球だった。立ち上がりの初回、140キロ台後半の直球を軸に、スライダーやスプリットを織り交ぜて相手を圧倒。2回裏2死から不運な安打などで1点を先制されたが、そこから「もう失点したらやばいなと、しっかりと丁寧に投げました(スポーツ報知)。」と話し、3回からマウンドでの支配力はさらに増した。最速149キロのストレートを軸に、3回2死から打者18人連続で無四球無安打に抑え込む投球で、試合を支配し続けた。
しかし、1-1の同点で迎えた最終9回裏、120球を超えたところで少し狂いが出てくる。先頭に出塁を許すと、2安打2四死球で痛恨の2失点。野村投手は「制球は良くなかったけれど、途中から修正して何とか(試合を)つくれたと思うが、エースとしては情けない結果に終わってしまった。チームを勝たせる投球ができなかった。同点の9回を抑えられずに情けないなと思います。大事なところで死球を与えるなど、勝負しきれないようでは勝つことはできないと感じました。」と悔しさを滲ませた。
巨人は水野本部長ら4人態勢、9球団集結
スタンドにはNPB9球団のスカウトが集結した。なかでも、巨人は水野雄仁編成本部長、長野久義編成本部参与ら幹部を含めた4人態勢で視察した。
巨人・水野雄仁編成本部長:「一度、見たかった選手。力強い真っすぐが魅力ですね。」
楽天・足立祐一スカウト:「球速も出ているし、右バッターのインコースにしっかり投げられて球速も落ちない。」
昨年まではリリーフでの登板が多く、昨秋の大学日本代表候補合宿に招集された際も短い登板で出力を見せていた。しかし、この春は9回を一人で投げきる体力をつけるために冬場に走り込みと体幹強化を徹底し、9回になっても140キロ台後半を安定して出せるようになった。即戦力右腕投手として評価されることだろう。
土俵際の佛教大、全員野球で狙う神宮への逆襲
この敗戦により、佛教大はリーグ連覇に黄信号となった。逆転での優勝、そして6月の全日本大学選手権に出場するためには、20日の2回戦、さらに翌日の3回戦を連勝する以外に道はない。しかし、野村投手は、「後輩たちに頑張ってもらって3戦目につないでもらう。次は負けないぞという気持ちでいます。」と話した。
滋賀県長浜市出身、地元の虎姫中(湖北ボーイズ)から綾羽高を経て佛大のエースへと登り詰めた。50メートル6秒0の俊足とある身体能力の高さも印象的で、178センチ90キロの屈強な肉体から、150キロ前後の球を投げ下ろす。全国の舞台でその投球を見せられるか注目したい。
【野村 亮輔】 プロフィール
- 氏名: 野村亮輔(のむら・りょうすけ)
- 所属: 佛教大学(4年)
- 出身: 滋賀県(虎姫ヤンチャーズ-湖北ボーイズ-綾羽高卒)
- ポジション: 投手
- 投打: 右投左打
- 身長・体重: 178cm、90kg
- 主な特徴や実績: 最速152キロ(この日は149キロ)。3年秋に京滋リーグのベストナイン。鋭い高速ツーシーム、スプリット、カットボールを操る本格派右腕。2026年春の最終節・花園大1回戦で9回141球3失点完投。巨人・水野本部長、長野参与ら9球団が視察する2026年ドラフト上位候補。









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