2025年のドラフト会議で、現時点でドラフト1位指名になりそうな12人を挙げてみる。
ドラフト1位指名12人
真っ先に挙げられるのは創価大の立石正広選手。近年は打者が貴重な存在として評価が高くなる傾向があり、良い打者がいる場合には投手よりも優先して指名されているような印象がある。立石選手は強打のサードとして今年、3年生ながら侍ジャパン大学代表入りした。右のホームランバッターとプロが欲しがるタイプで、サードやショートなどを守ることができる。個人的には佐藤輝選手を右打者にした感じで、来年は多くの球団が注目し、1位指名候補にあげてくるのではないかと見られる。
次に挙げられるのは東北福祉大の堀越啓太投手。160キロを越す速球を投げ、そのフォームも、足を高く挙げて投げるダイナミックな形だが決してパワーピッチではなく、体を使って速球を投げている。リリーフで登板しているが、将来的には先発も可能と個人的には思うが、来年、それを目指して先発にチャレンジすると、今年の明治大・浅利太門投手(日本ハム3位)のように結果を出せなくなる可能性もあるため、もうアピールの必要はなく、来年もリリーフで結果を残し、先発挑戦はプロに入ってからでも良いと思う。
大学生からはもう一人、中京大の高木快大投手は名前通り快速球を投げるタイプのピッチャーで、こちらも3年ながら大学代表入りして活躍を見せている。来年の大学代表の主戦となるのは間違いなく、実績と共に回転数の素晴らしい速球でドラフト1位指名となりそうだ。
次に高校生、大阪桐蔭の森陽樹投手は190cm86kgの体から152キロの速球を投げる右腕で、1年時にその圧倒的なピッチングを見せていた。大阪桐蔭の投手は2年時にやや伸び悩みと表現されることが多いが、森投手も今年は良くなかったと思う。来年は前田悠伍投手のように最終的には復活を見せて欲しいと期待したい。
健大高崎の石垣元気投手は東日本を代表する投手。球速は154キロを記録しており、すでに今年のセンバツで優勝を果たすなど実績も十分。秋の関東大会でもその力を見せており、タフさも魅力の一つだ。来年はケガなく夏までいければ、ドラフト1位指名は間違いないだろう。
ここまではドラフト1位指名はかなり可能性が高いと思う。
ここに続くのが青山学院大の中西聖輝投手、亜細亜大の齊藤汰直投手と、トヨタ自動車の後藤凌寿投手、日本通運の冨士隼斗投手の即戦力投手陣となりそうだ。4投手とも150キロを越す速球を持っており、中西投手、齊藤投手、後藤投手は先発として実績もある。冨士投手も大学時代から注目されており、1年目の昨年に素晴らしい速球を見せていた。この中で誰が1年目からプロで投げられるかを念頭に、スカウトが評価をしていく事になりそうだ。
また将来のチームの重要なポジションを担ってくれそうな選手としては、天理の赤埴幸輝選手と明治大の小島大河捕手が挙げられる。赤埴選手は180cmの大型ショートとして、柔らかい守備と打撃があり、パンチ力もしっかりと持っている。太田椋選手のように攻守で評価される遊撃手となりそうだ。小島選手も東京六大学で通算3割を越す打撃があり、特に一発の魅力もある選手で、これだけ打てる捕手もなかなか見当たらないだろう。
あと一人は将来のチームのエース候補として、東海大相模の福田拓翔投手を挙げたい。他にも高蔵寺の左腕・芹澤大地投手、中京大中京の193cm右腕・宮内渉吾投手なども注目されるが、今夏の投球はエース・藤田投手とともに注目される内容だった。ただし高校生は来年の変動も大きくなりそうで、今、名前の挙がっていない投手が一気に評価されてくる可能性もあるので楽しみ。
ドラフト全体的にみると、社会人は例年並みだが上位候補はやや多そう、大学生は全体的にやや少ない中で、最終的には高校生の指名が多くなってくるのではないかと思う。
コメント