大阪大会で目立った実績を残せていない無名右腕に、10球団のスカウトが視察に訪れていることが、スポーツニッポンの「スポニチ調査ファイル」で分かった。関西創価(大阪)の那須英翔投手(3年)は、今春の地方大会こそ早期敗退に終わったが、最速143キロの直球と多彩な変化球を武器に評価を上げ、視察に訪れた球団は10球団に達した。聖地とプロ入りという二つの夢へ、初戦敗退からの大逆転を懸ける夏が始まる。
1回戦敗退の私学に集まった、10球団の視線
スポニチ調査ファイルでは、関西創価の那須英翔投手を取り上げた。最速143キロの右腕で、スリークオーターからスライダーなど計4種類の変化球を器用に投げ分ける。技巧派ではあるが、球威が出てきたことでプロも注目する存在となった。
那須投手は「ストライクを取ることに困らず、どの球種も決め球に使えることが長所です」(スポーツニッポン)と話し、制球と多彩な変化球を土台に、年々進化を続けている。
大阪桐蔭に突きつけられた限界、そして一冬の変化
転機は昨秋、2年秋時点の最速は138キロを記録していたが、大阪大会準々決勝では大阪桐蔭に0―9と完敗。技巧派として勝負するのに限界を突きつけられた。「全く歯が立たず、直球の威力を上げないといけないと意識が変わりました」(スポーツニッポン)。
那須投手は冬に球速向上を目標掲げ、短距離走やジャンプトレーニングなど瞬発力を高めるメニューに励んだ。すると一冬を越えて自己最速は5キロ上昇して143キロを記録。その噂を聞きつけたスカウトが、次々と学校を訪れるようになった。「上半身の柔らかさには自信があります」と肩甲骨周りの柔らかさが特徴。しかしベンチプレスは75キロとチームの平均以下にとどまる。柔軟性を備えながら、まだ筋肉の上積みが期待できる右腕だ。
悲願の甲子園とプロ入り、大逆転を懸けた夏
関西創価は、2004年の自由獲得枠で巨人入りし、巨人で10年間プレーした野間口貴彦投手の出身で、野間口投手がエースとして投げた2001年の春の1度だけ甲子園に出場している。那須投手もまずはエースとして、野間口投手以来となる甲子園出場を目指す。
そして、「進路はプロ一本です」(スポーツニッポン)と言い切る。悲願の甲子園出場とプロ入り、その二つを手にするために、春初戦敗退からの逆襲を誓った。その投球にプロのスカウトも集まることが予想され、そこでどのような評価となっていくのか注目したい。
【那須 英翔】 プロフィール
- 氏名: 那須英翔(なす・えいと)
- 所属: 関西創価高校(3年)
- 出身: 奈良県川西町(川西フェニックス→五條リトルシニアで投手に転向)
- ポジション: 投手
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 182cm、87kg
- 主な特徴や実績: スリークオーターから最速143キロの直球を投じ、スライダーなど計4種類の変化球を器用に投げ分ける右腕。制球力と決め球の多さに加え、2年秋からの一冬で自己最速を5キロ伸ばした成長力が持ち味だ。上半身の柔らかさを生かしたしなやかな投球フォームに、今後の筋力アップによるさらなる球威向上が期待される。悲願の甲子園出場と夢のプロ入りへ、無名からの大逆転を目指す。









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