東京六大学野球の春季フレッシュトーナメント最終日が16日、神宮球場で行われ、立大が法大を4―2で破り、2015年秋以来11年ぶり17度目の優勝を飾った。167センチと小柄ながらパンチ力が持ち味の伊与田恭佑外野手(2年)が、先制2ランを含む1試合2本塁打3打点と打線をけん引した。
内角高めを左翼席へ、先制2ランとダメ押しソロ
背番号「3」を背負う小柄なスラッガーのバットが、3―2と競った試合の流れを引き寄せた。伊与田恭佑外野手は4回無死一塁、直球を捉えて左翼席へ先制2ランを突き刺すと、8回にも1死走者なしから再び直球に反応し、左翼へダメ押しのソロを運んだ。この日の2本はいずれも内角高めを振り抜いたもので、「(打席で)意識していることが遠くに飛ばすこと」と常にフルスイングを貫いた。
167センチ75キロと小柄ながら、高校通算7本塁打を放ったパワーがある。先制弾については「狙っていなくて振ったらたまたま当たって入ったという感じ」と振り返った。
「徳を積む」習慣が呼び込んだ快打
打てた要因を問われると、伊与田選手は、「運ですかねえ」と一言。続けて「運は大事ですから。リーグ戦で調子が悪くて徳を積まないと運はやってこないと思い、ごみ拾い、トイレ掃除、整頓などを続けてきたんです」(スポーツニッポン)と打ち明けた。今春のリーグ戦中に知人から徳を積む習慣を勧められたのがきっかけで、「運が溜まるようなことをしよう」と決意したという。
その成果か、今春のリーグ戦では神宮デビューを果たして満塁弾を記録し、東大戦でも本塁打を放った。勝負どころで結果を残す要因を聞かれても「運で打っている感じ」と笑い、どこまでも謙虚な姿勢を貫いた。
マネジャー志望から一転、秋はレギュラー奪取へ
宮城・東北高でプレーしていたが、指定校推薦で進学したものの、当初はマネジャー志望だった。しかし、指導者の勧めで選手継続を決意し、立教大で選手としてプレーしている。昨年秋の新人戦でも本塁打を放っており、勝負強さは折り紙付きだ。大阪桐蔭時代の同期では徳丸選手(早大)、境選手(法大)がリーグ戦で活躍しており、「負けていられない」と闘志を燃やす。
小柄でもパンチ力のある右打者は貴重な存在だ。「今まで通り運を溜めて打てれば」と話し、あくまでも運という伊与田選手、実力も確かだがまずはレギュラー奪取を目標に掲げる2年生。この優勝を足掛かりに、秋のリーグ戦でのプレーと飛躍が期待される。
【伊与田 恭佑】 プロフィール
- 氏名: 伊与田恭佑(いよだ・きょうすけ)
- 所属: 立教大学(2年)
- 出身: 宮城・東北高(指定校推薦で進学)
- ポジション: 外野手
- 身長・体重: 167cm、75kg
- 主な特徴や実績: 167センチと小柄ながら高校通算7本塁打を誇る右の長距離砲。「遠くに飛ばす」ことを意識した常時フルスイングが持ち味で、内角高めを左翼席へ運ぶパンチ力を備える。今春のリーグ戦で神宮デビューして満塁弾を記録し、春季フレッシュトーナメント決勝では1試合2本塁打3打点と爆発して立大を11年ぶりの優勝に導いた。秋はリーグ戦でのレギュラー奪取を目指す。











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