東京ヤクルトは香川オリーブガイナーズで球団職員をしていた平岡佑梧氏をスカウトに採用した。平岡氏はスカウトになるため12球団に手紙を送り、プレゼンをしてスカウトに職を手にした。
夢を叶える
平岡佑梧氏は津名高校時代に143キロを記録し、私立大からの誘いもあったが文武両道で国立の香川大に合格した。
香川大でも変則フォームから148キロの速球を投げ、9球団が視察するなど注目されたが2022年のドラフト会議では指名されずにプロ入りを目指して四国アイランドリーグplusの香川オリーブガイナーズに入団した。しかし6月に肋骨を骨折した事もあり引退を決意して香川オリーブガイナーズの球団職員となっていた。
職員として働く一方で、「球場でスピードガンを向けられた時にうれしくて。スカウトっていいなという気持ちが心の底に芽生えていたんです」と、スカウトにあこがれており、昨年5月に12球団に手紙を送った。プロ野球の経験もない事などから4球団から返事があったものの不採用だった。
それでも諦めず、東京ヤクルトの押尾スカウトと球場で合うと、選手の評価について話をした。夏の徳島大会では生光学園の川勝空人投手についてのA4のレポート2枚を押尾スカウトにメールで送り、その熱意が球団に伝わって、今年から東京ヤクルトのスカウトに採用された。
「快く送り出してくれた香川球団の関係者、リスクがある僕を採用していただいたヤクルト球団には感謝しかないです。僕としてははじめてやりたいことを実現できたんで、学びながら自分らしさを出していきたいですね」と話す平岡スカウト、盛んになっている四国アイランドリーグplusの選手や四国の選手をどんどんNPBに送り込みたい。

NPB未経験からスカウト転身かなえた情熱と行動力 ー デイリースポーツ紙面
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