センバツに出場する健大高崎が千葉県館山市内の合宿で紅白戦を行い、今秋のドラフト上位候補として注目される158キロ右腕の石垣元気投手が、151キロを2度記録した。メジャーのスカウトが視察に訪れている。
3回3奪三振無失点
紅白戦で先発した石垣元気投手は、この時期で151キロを2度記録するなど「久々の実戦で気合が入った。結構、いいボールが投げられました。カーブでカウントが取れなかった分、ストレートでカウント、三振が取れたので良かったかなと思います」と手応えを感じる球を投げたと話した。しかし、「今日は手応えがあったんですけど、あと2キロくらいは上げられると思います。あと1カ月くらいで選抜が始まる。そこまでにしっかりと仕上げて、万全な状態で投げたいと思います」と話し、まだまだ上げていけると意気込みを見せた。
石垣投手は昨秋に球場表示で158キロを記録するなどストレートのスピードで驚異的なものを見せている。それだけでなく、カーブやスライダーといった球もコントロールされ、昨春のセンバツで優勝に貢献するなど、実戦で試合を支配できる力をもっており、今秋のドラフト会議では上位指名候補として注目されることは間違いない。
この日もメジャーリーグのスカウトが視察をし、「驚きました。17歳でこれだけの出力があり、全部の球種で三振が奪える」と絶賛した。
昨年にドラフト候補だった桐朋高の森井翔太郎選手が、直接メジャーリーグを目指してアスレチックスとマイナー契約を交わし、日本円で2億円以上の契約金となったことが話題となったが、石垣投手は「自分の中ではプロ野球の世界で活躍してから。プロを経て、いつかメジャーに挑戦したいなって思っています」と話し、将来的にメジャーという考えがあるものの、まずは日本のプロ野球を目指すと話した。
センバツでの目標は155キロ、そこに手が届きそうな球速をすでに出している。そしてもう一つのセンバツ連覇を果たし、今年の高校野球の中心的存在として注目される年にしたい。



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