18U世界選手権の台湾戦で先発した大阪桐蔭・藤浪晋太郎投手は、初回にストレートが151kmを記録すると3回まで6奪三振ノーヒット、その後もコンスタントに150km前後を記録し9回にも150kmを記録、最後まで球威が落ちない投球で2安打13奪三振で完封勝利を果たした。
この日は国内からは阪神と北海道日本ハム・山田GMが視察に訪れ、またパイレーツ、レイズなどMLB12球団のスカウトも視察した。
◆北海道日本ハム・山田正雄GM:「負けられない大事な試合で抜群の安定感だった。1年生の時から考えたら凄く成長している。」
◆阪神・山本スカウト:「さすがは春夏連覇の投手。国際舞台でも堂々と投げられている点も評価できる」
◆レイズ・ティム・アイルランド・スカウト」「大谷と比べてどちらがいいとは言えないけど、体も大きくて制球もいい。速球とスプリットが良かった。」
◆パイレーツ・トム・ギレスピー・スカウト:「しっかりとコーナーを突けてスライダーの制球もいい。クレバーなピッチャー。メジャーでも活躍できるんじゃないか。」
◆ヤンキース・ウッディ-・スカウト:「鍛えればもっとよくなる。獲得はまだないだろうが、日本のリーグをチェックしてゆきたい。
◆ツインズ・ラドクリフ・スカウト:「良いファストボールとスライダーを持っている。この夏も日本で見たけど良いピッチャー。もちろん欲しい。
台湾にリベンジを果たした。中学校3年生で出場したAA世界選手権では台湾を相手に4回9安打5失点で降板、初回には3ランを打たれていた。この日は9回をわずか2安打に抑え、レッドソックスと台湾史上最高の200万ドルで契約した台湾4番・林選手からも三振を奪うなど、日本NO1投手は実力は世界レベルと認められた。
初回、この日最速の151キロを計時すると、観客がどよめいた。それでも、勝つための選択は力に頼る必要はなかった。「木のバットは低めに丁寧に投げれば打たれない」と甲子園よりテークバックをコンパクトにしたフォームで制球を重視。1―0の6回2死二塁では、この日2本目の安打を右前へ運ばれたが、右翼手の笹川晃平がレーザービームで生還を阻止。安定感抜群の投球に、味方も好守で応えた。
09年夏に出場したAA世界選手権(台湾)は5試合に登板したが、防御率5・09と世界に打ちのめされた。特に台湾戦は初回に3ランを浴びるなど、4回9安打5失点と散々。再び立った世界大会では、試合前にチームメートに「リベンジには強い」と雪辱を宣言。その言葉通りに成長を示した投球で日本に今大会初勝利をもたらした。
ネット裏の日本ハム・山田GMは「素晴らしい内容。下級生の時から見ているが、ずっと成長をしている」と納得の表情。阪神・山本スカウトも「さすが優勝投手。国際球にも対応している」と改めて高い評価を与えた。全文はスポーツ報知のサイトをご覧ください。
甲子園大会で史上7校目の春夏連覇を達成した大阪桐蔭・藤浪晋太郎投手(3年)が13三振を奪い、わずか2安打に抑え込んだ。同投手はこれで今夏の甲子園準決勝の明徳義塾(高知)戦、決勝の光星学院(青森)戦に続いて3試合連続での2安打完封勝利。台湾戦はメジャー12球団、国内2球団が視察。
8回にも3者三振。9回にも150キロを計測した藤浪に、視察に訪れたメジャー12球団のスカウトは、大谷以上の衝撃を受けた様子だった。ヤンキースのデニス・ウッディー・スカウトが「まだ若いし鍛えればもっといい投手になる。継続してチェックしていきたい」と言えば、ツインズのマイク・ラドクリフ・スカウトは「獲得できるなら、もちろん欲しい」。藤浪は今後の進路について、現時点で国内プロ球団が第1志望だが、海を隔てた争奪戦に発展することは間違いない。
▼小倉全由監督 藤浪はよく投げてくれた。さすが甲子園優勝投手。変化球の制球が良かった。
▼レイズ ティム・アイルランド・スカウト 大谷と比べてどちらがいいとは言えないけど、体も大きくて制球もいい。速球とスプリットが良かった。
▼パイレーツ トム・ギレスピー・スカウト スライダーの制球がいい。メジャーでも活躍できるんじゃないか。
▼日本ハム・山田正雄GM 負けられない大事な試合で抜群の安定感だった。1年生の時から考えたら凄く成長している。全文はスポーツニッポンのサイトをご覧ください。
18U世界選手権第2日(日本2-0台湾、1日、ソウル)1次ラウンドB組の日本は前回優勝の台湾を2-0で下し、通算1勝1敗とした。甲子園大会で春夏連覇を達成した藤浪晋太郎投手(大阪桐蔭)が13三振を奪う力投で2安打完封。バックネット裏で視察した日米14球団以上のスカウト陣をうならせた。
雪辱戦だった。2009年、藤浪は中学3年時に出場したAA世界選手権(台湾)で台湾戦に先発。「一回に3ランを打たれ、5回でKOされた」という苦い記憶がある。だから試合前には当時日本代表のチームメートだった高橋(龍谷大平安)と「3年越しのリベンジをしよう」と誓い合い、有言実行の2安打完封勝利を飾った。
日本が世界に誇る逸材だ。ネット裏には日本から阪神など2球団、米大リーグからはレッドソックスなど12球団以上が集結し、右腕にくぎ付け。ヤンキースのデニス・ウッディー・スカウトは「鍛えれば、もっといい投手になる。(獲得は)今の話ではないが、将来のこともあるし、チェックしていきたい」と指名リストに入れるべく継続調査を明言した。
全文はサンケイスポーツのサイトをご覧ください。
ネット裏も熱狂した。ドラフト1位指名が決定的な阪神山本スカウトは「変化球もキレているし、球速表示以上にスピードを感じる。国際球にも対応しているし落ち着いている。春夏優勝投手の自信でしょう」とべた褒め。日本ハムのほか、大リーグ12球団のスカウトが熱視線を送った。
藤浪自身のリベンジマッチでもあった。中3時、AA世界選手権で同じ台湾戦に先発。初回に3ランを打たれ、5回でKOされた。当時の台湾メンバーは今大会にも出場している。試合前、当時バッテリーを組んでいた龍谷大平安・高橋と「お互い3年越しのリベンジしような」と誓った。その高橋は先制打を打ち、藤浪の右腕も熱を帯びた。
最後は海を越えた超高校対決を制した。相手4番の林子偉は、台湾の野手史上最高額の契約金205万ドル(約1億6000万円)でレッドソックスと入団合意した“メジャーの卵”。その林からも第2打席で空振り三振を奪い、9回最後は149キロで二ゴロに打ち取って引導を渡した。甲子園春夏連覇投手という“高校NO・1”の称号を得て戻ってきた藤浪。世界を相手に、ひと回りもふた回りも大きくなった姿を見せ、日本の初優勝に望みをつないだ。
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