東北楽天、育成ドラフト1位の宮川将投手が1年目で勝利

東北楽天球団ニュース 2012年ドラフトニュース

 東北楽天の宮川将投手が北海道日本ハム戦で5回から登板し、3イニングで5安打を許すも1失点に抑え、ルーキーでプロ初勝利を飾った。育成ドラフトで入団し1年目でプロ初勝利を上げた投手は初めて。

 育成ドラフト制度は2006年の育成選手枠の導入と併せて開始され、これまでに144人の選手が指名されている。その中で初支配下登録、1軍初出場、1軍初登板をする選手が現れると、2005年に育成1位指名された巨人の山口鉄也投手が2007年に1軍勝利を上げた。それから千葉ロッテの岡田幸文選手(千葉ロッテ2008年育成ドラフト6位)や山田大樹投手(福岡ソフトバンク2006年育成ドラフト1位)、松本哲也選手(巨人2006年育成ドラフト3位)などが活躍し、今年では千賀滉大投手(福岡ソフトバンク2010年育成ドラフト4位)がブレークしている。

 そしてまた一つ育成ドラフトからの快挙が生まれた。2012年の育成ドラフト1位で指名された宮川将投手が6月に支配下登録されると、1年目で1軍初勝利を挙げ初の快挙となった。

 宮川将投手は大体大で松葉貴大投手(2012年オリックスドラフト1位)と共に活躍し、右のエースとして活躍していた。3年生の春季リーグ戦で4勝2完封を上げてMVPを獲得しプロから注目されていた。ドラフト会議でも阪神などが注目をしており中位あたりで指名されると思われていたが、ドラフト会議では指名されず、テレビ中継で涙を流す場面が見られた。そして育成ドラフト1位で指名されると再び涙を流していた。

 まさかの育成ドラフトではあったが、実力で支配下選手を勝ち取り勝利につなげた。プロの世界では入団したら同じスタートラインという事が、育成ドラフトでも言えるようになったのは非常に喜ばしいし、個人的になぜドラフト会議で指名されなかったのか疑問もあったのでそういった意味ではうれしい。

 ただし、3イニングを投げて5安打、なんとか持ちこたえての勝利で、まだ1軍に通用するとハッキリと言いきれない。もっと成長して、一人で1試合を任されるような投手になってほしい。そしてオリックスの松葉貴大投手と、今度は対戦相手として投げ合ってほしい。

 ウイニングボールを渡されると、宮川は大事そうにしまった。「4月に2軍で初勝利した球を父に贈ったら『ここがゴールじゃない』と言われた。1軍で勝つことができて本当にうれしい」。小学校5年生で両親が離婚。男手一つで育ててくれた父・欣也さん(47)との約束が守れたことを喜んだ。

 登板を告げられたのは、3―3と同点に追いつかれた4回。急いで肩を作ったが、立ち上がりは苦しんだ。5回2死無走者でアブレイユに23号ソロを被弾。本拠地より傾斜があるマウンドに対応できずに苦しんだ。それでも、6回から本領発揮。大谷を6球すべて直球で空振り三振に仕留めるなど、大胆に攻めた。

 星野仙一監督(66)は「これが自信になって欲しいな」と期待を込めた。森山良二ブルペンコーチ(50)には試合後「200勝へこれが第一歩だ」と声をかけられたという。首位を快走するチームに、頼もしい新戦力が誕生した。

 「素直にうれしい。記念球は父親に渡したい」と笑顔で話した。

 昨年、育成ドラフト1位で入団。6月2日に支配下選手登録されて即1軍に昇格した。これまで巨人・山口ら育成出身で白星を挙げた投手は何人もいるが、入団したそのシーズンに育成選手が白星を挙げるのは史上初の快挙だ。直球とスライダーを武器に、ここまで中継ぎで貢献してきた右腕は「戦力の一員として戦っている以上、任されたところでしっかり投げたい」と自信を深めた様子。星野監督も「1勝を自信にしてほしい」と新たに台頭した若手右腕に期待を寄せた。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
シェアする
ドラフト会議ホームページ2021 Draft home page

コメント