北海道日本ハム・大谷翔平選手が紅白戦出場し、打者で2安打に好走塁、ドラフト2位・鍵谷陽平投手は2回無失点

北海道日本ハム球団ニュース 2012年ドラフトニュース

 北海道日本ハムの紅白戦が行われ、主に1軍メンバーの紅組と2軍メンバーの白組で対戦が行われた。

 白組は4回に大谷翔平選手が代打で出場すると、谷元投手のカットボールを三遊間に流して初安打を放った。そして続くホフパワー選手のライト前ヒットで迷うことなく三塁まで進む走塁を見せた。また5回の第2打席では左腕の斉藤勝投手と対戦、98km/hの緩いカーブを一度タメてからはじき返しライト前ヒット、そして外野手の捕球体制を見て迷うことなく2塁まで進んだ。

 全てのプレーがスムーズに行われており、視察した東北楽天の山口スコアラーは「走塁にも力みがないし、プレー全体が柔らかい。球界を代表する選手になる」と驚きを見せた。渡辺コーチも「走塁がすごかった。賢いな。任せられる」とプレーの判断力に高い評価をした。

 試合前にはブルペンで71球の投球を行い二刀流調整が行われた。大谷選手は「今日はコントロールを意識しました。思ったよりいい投球ができました。」と話すと、投球練習を見た埼玉西武・福島スコアラーも高い評価をしている。

 いきなり結果を見せた。本当にすばらしい。まだ余裕のある場面でのプレーなので本当の今の実力かの判断をするのは早いが、持っている素質は十分すぎるほど見せている。指名を回避した球団は悔やむことになりそうだ。

 

大谷3刀流だ!投げて打って走っても凄い! - スポーツニッポン:2013/2/18

 投げて、打って、そして走っても凄い!!日本ハムのドラフト1位・大谷翔平投手(18=花巻東)が17日、沖縄県国頭村(くにがみそん)で行われた紅白戦に野手として実戦デビュー。代打で途中出場すると、2打席連続安打を放ち、好走塁でも1800人が詰めかけたスタンドを沸かせた。試合前はブルペンでプロ最多の71球を投げ、フリー打撃ではプロ初の場外弾を含む3本の柵越え。投・打・走の「3刀流」で怪物ぶりを見せつけた。

 

 一塁を回った大谷が、緩めかけたスピードを一気に上げた。1メートル93の長身が大きなストライドで駆ける。代打で途中出場して迎えた5回2死の第2打席。左腕・斉藤のカーブを右翼線へライナーで運ぶと、鵜久森の緩慢な動きを見て判断良く二塁を陥れた。

 

 「ライトの動きと(自分の)走る勢いがあったし(指示ではなく)勝手に走りました。高校でああいう練習ばかりしていたので、ちゃんとできて良かった」

 

 50メートル走6秒3は決して俊足ではない。しかし、花巻東で叩き込まれた走塁への高い意識は大谷の体に染み込まれていた。2打席連続安打で、舞い上がってもおかしくない場面で冷静に、貪欲に先の塁を狙った。そして、プロでは練習していないスライディングを敢行。ユニホームの左すねと尻は泥で真っ黒になった。

 

 4回のプロ初打席では拍手と指笛に包まれる中、昨季1軍で28試合に登板している5年目・谷元の3球目を流し打ち、三遊間を破った。続くホフパワーの右前打では好判断で二塁を蹴り三塁へ。渡辺打撃コーチは「お見事!走塁が2つとも素晴らしかった。打つ方は打つと思っているから、そういうところが大事」と絶賛。大塚外野守備走塁コーチも「とっさにああいう判断できるのが素晴らしい」と、非凡な野球センスを称えた。

 真ん中外寄りのカットボール。大谷のバットに投球が吸い付く。直後、ライナー性の打球が芸術的な軌道で左前に弾かれていった。「(理想の)逆方向に打てたので、安心しました。リラックスした中で自分の打撃ができたことはよかったと思います」

 

 2軍キャンプ地の国頭村に1軍が遠征する形式で行われた「混合紅白戦」。大谷が実戦デビューで魅せた。白組の「3番・指名打者(DH)」で先発出場した小谷野が1打席で退いて迎えた四回の“プロ初打席”。谷元が投じたカウント1-1からのカットボールを左前へ。さらに五回の第2打席では、同じくカウント1-1から斉藤の甘いスローカーブに、泳がずピタリと体を止めライナーで右翼に運んだ。

 

 ここで右翼手・鵜久森が打球処理にもたつくと、瞬時の判断で二塁を陥れた。第3、第4打席はいずれも三振に倒れるご愛きょうだったが、超満員の観衆1800人の大歓声は、東シナ海を越え中国大陸にまで届くかのような響きを奏でた。

 

 これに目がクギ付けとなったのは、日本テレビの番組取材で国頭村を訪れた江川卓氏だった。紅白戦前、「投手・大谷」の71球のブルペン投球(今キャンプ最多球数)から、50スイングのフリー打撃まで完全チェック。3本のサク越え中、1本は今キャンプ“初場外”となる右中間への140メートル弾。江川氏は完全に脱帽だった。

 

 「ものすごくバランスがいい。身長1メートル93の体を持て余していない。ブルペンでの存在感も申し分なしだよ。打撃に関しても、あんなにきれいにインサイドアウトにバットが出るルーキーは見たことがないね。怪物の資質? 大谷君は十分、怪物だよ」

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