桐光学園・松井裕樹投手は12球団OK、当初は大学・社会人志望も充実の高校3年間でプロ志望へジャンプアップ

高校野球ドラフトニュース 2013年ドラフトニュース

 昨日、記者会見を開いた桐光学園・松井裕樹投手、当初は大学・社会人に進む道を考えていたようだ。

 松井投手は会見で、プロを意識したのは?という質問に対し、2年生の夏の甲子園を取り上げ、「プロに行った、田村さん、北條さんと対戦して自信になった部分とまだまだだと思った部分があった。もう1回、こんなバッターと対戦したい」と話し、準々決勝で対戦し敗れたものの、光星学院の田村龍弘選手(2012年千葉ロッテドラフト3位)、北條史也選手(2012年阪神ドラフト2位)と対戦したこと、二人がドラフト会議で上位で指名されプロ入りしている事などがプロ入りを意識させたようだ。

 また18Uワールドカップでは「最初に集まった日にみんなのプレーを見て驚いた。」と話し、「すごいと思ったのは森、もう1回対戦してみたいと思います。」と大阪桐蔭・森友哉捕手の名前を挙げている。台湾で一緒に戦い、夜などは将来の話しもメンバーの間でしていた。「上の世界で」という意識が全員にあったといい、桐光学園・野呂監督も「18Uから帰ってきて気持ちが固まったようです。」と話している。

 しかし元々は大学、社会人の道を進む事を考えていたようだ。中学時代に高校を選ぶとき、所属していた青葉緑東リトルシニアの中丸監督には、段階を踏んでレベルアップしていく事を希望し、これまで直接プロ選手を出しておらず進学率も高い桐光学園を選んだという。

 松井投手は希望球団について「ない」と話した。メジャーへの意識もなく、日本で自分の力を試したい。挑戦したい。」と話した。希望球団はルールにより口にできないのだが、12球団OKの姿勢を鮮明にした。大学・社会人志望からプロ志望へ、高校3年間でジャンプアップした松井裕樹投手の夢と希望、それだけインパクトを与えた3年間だった。

12球団OK!桐光・松井プロ宣言「力試したい」  - サンケイスポーツ:2013/9/28

  学生服姿で会見場に座る松井の表情が硬くなった。40社94人の報道関係者、13台のテレビカメラの前で深々と頭を下げ、決断の重さを示した。

 「小さい頃からの夢であった、プロ野球の舞台に挑戦したいという意思が固まり、本日プロ志望届を出させていただくことを表明します」

 プロ入りを宣言した。気持ちが芽生えたのは、昨年の8月9日。夏の甲子園1回戦(対今治西)で22奪三振の新記録を樹立した日だ。さらに今年9月に台湾で開かれた18歳以下のW杯で、大阪桐蔭・森友哉捕手や聖光学院・園部聡内野手らからプロ志望の話を聞き、確実なものになった。

 「昨年の甲子園と、18Uで世界と戦って(2勝して)自信がついた。スライダーで勝負できると思った。高いレベルでやってみて、もっと力を試したいという気持ちが強くなった」

 無数のフラッシュを浴びながら制服姿の松井が立ち上がった。少しこわばった表情を見せた後、黄金の左腕とは反対の右手でマイクを握り、しっかりとした口調でプロ入りを宣言した。

 「幼い頃からの夢であったプロ野球という舞台で挑戦したいという意思が固まり、プロ志望届を出させていただくことを表明します」

 テレビカメラ13台、約90人の報道陣の前で、松井が初めて「プロ」という言葉を発した。昨夏の甲子園で一躍注目を集め、憧れから目標に変わった世界。8月30日から開催された18Uワールドカップ(台湾)で高校日本代表のエースとして国際舞台を経験したことで「プロ野球で自分の力を試してみたい」と帰国後に決意が固まった。桐光学園から直接プロ入りすれば初めてとなる。

 理想の投手像は勝てる投手だ。松井と言えば、最速149キロの直球と伝家の宝刀スライダーを武器に三振を取るイメージが強いが「三振には本当にこだわりがない。勝てる投手になりたい」と言った。それには理由がある。思い出の一戦には、今夏の神奈川大会準々決勝の横浜高戦を挙げた。全国優勝を目標に掲げながら3失点で敗れ、甲子園出場を断たれた試合だ。18Uでも、自身が先発した米国との決勝戦に敗れて世界一を逃した。「最後は悔しい思いばかり…」。それ以来「勝てる投手」を意識するようになった。

 ◆松井に聞く

 ―大学、社会人を経ず、プロ入りを決めた理由は。
「今、自分の実力がどのくらい通用するか、試したいという思いから」

 ―プロで自信を持って勝負できると思う部分は。
「全力で腕を振ったインコースへのストレートと自信あるスライダーの2つで勝負していきたい」

 ―三振にはこだわるか。
「ない。チームの勝利に貢献する『勝てる投手』になりたい」

 ―目標とする投手は。
「いない。監督からも『自分のスタイルを作ってほしい』と言われたので“松井裕樹という投手”として育っていきたい」

 ―対戦したい打者は。
「ソフトバンクの内川さん。どんなボールでもヒットにしてしまうイメージがあるので対戦したい」

 ―現時点で将来、メジャーに挑戦したい思いは。
「そういうことはなく、日本のプロ野球で挑戦したい、という気持ち」

 ―18Uのメンバーが続々プロ入りを表明している。
「『上の世界で対戦できたら』という話が出ていた。自分が一番すごいと思った(大阪桐蔭)森と、また対戦してみたい」

12球団OK、松井  - ニッカンスポーツ紙面:2013/9/28

 2年生の夏の話しなど掲載。

初めて聞いたプロという言葉、大学・社会人前提に桐光進学  - スポーツニッポン1面:2013/9/28

 青葉緑東シニア、中丸監督の話を掲載

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