浦和学院、小島和哉投手敗れる、進路は大学へ

浦和学院, 小島和哉

 高校野球埼玉大会では浦和学院が県立川口に1-4で敗れ、短い夏になってしまった。昨年のセンバツで2年生ながら全国制覇した小島和哉投手が、5回を投げて4失点でKOされた。

5回4失点

 小島和哉投手はこの日、初回の先頭打者に死球を与えると四球などで2アウト満塁としてしまう。ここでサードゴロを打たせたが、サードが判断を誤り三塁ベースを踏むもセカンドランナーの足が早くアウトにできず、一塁に送球しこれもセーフ、そしてその間に三塁に到達していたランナーもホームに還り、内野安打で2失点してしまう。

 4回にも先頭打者に死球を許すと、2点タイムリーヒットを許した。結局5回を投げて4安打5四死球で4失点、先頭打者を四死球で出塁させ、粘り切れずに失点する形となった。

 

センバツの姿を取り戻せず

 小島投手は1年時から球速は130km/h台だが面白いように空振りが奪える回転の良いストレートを投げていた。その球で2年生春に全国制覇を果たした。

 しかしそこからフォームのバランスが悪くなり、回転の良い球が消えると、コントロールもできなくなってしまう。昨年夏は埼玉大会では完全試合を達成するなど復調も見せたが、甲子園では仙台育英戦で9四死球を与えて10-11で敗れてしまう。

 その後も秋、そして春と好投する場面があっても次の試合には四死球で失点し、ピリッとしない状態で夏を迎えていた。2年生春の姿を取り戻せず、小島投手は「良い時の自分を取り戻せなかった。自信を持ってやって来たけど、悩みに悩んだ1年でした」と苦しみを素直に話した。

 

大学進学が有力

 小島投手はプロ志望の意思があるものの、今の状態では大学進学が有力となりそうだ。佐藤拓也投手、高田涼太選手のいる立教大、竹村春樹選手が進んだ明治大、笹川晃平選手が進んだ東洋大が候補だが本来ならば立教大が有力と見られる。

 しかし立教大は浦和学院の選手を受け入れた監督が代わり、繋がりが続いているのかは不明。

 大学でまずは本来の姿を取り戻し、そして球速も145km/h以上を投げられるようになれば、左腕でもあり4年後はドラフト1位候補になれる。1年時は調子が良くない方が、センバツ優勝投手として酷使される事もないだろう。

 時間をかけてゆっくりと。

 悔し涙が止まらない。最後の夏。3年連続の夏の甲子園出場を狙ったはずがノーシードの県川口相手にまさかの3回戦敗退を喫しエース左腕の小島は「みんなに申し訳ない。自分を責めることしかできない」と全ての責任を背負い込んだ。

 初戦で15三振を奪った剛腕は影を潜めた。初回、先頭打者に死球を許すなど制球が定まらず、いきなり2失点。4回にも2点を追加された。4安打5四死球で4失点。奪った三振はわずか3だった。精彩を欠く内容に5回で早々と降板させられ、右翼の守備に就いた。

 今後は東京六大学への進学が有力視される。試合後、「悩みに悩んだ一年間でした。中学では無名だった自分を大きくしてくれた」と恩師の森監督に感謝した。早すぎる夏の終わり。甲子園に忘れ物を取りに行くことはできなかった。

早すぎる敗退、浦学の小島 日刊スポーツ紙面 2014/7/16

 


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