横浜高校はこの日、春季神奈川大会3回戦の藤沢翔陵戦で10-1で7回コールドで快勝した。増田珠選手がタイムリー3ベースヒット、2年生の万波中正選手は2番手としてマウンドに上り、4者連続三振を奪った。
1年秋から三振なし
増田珠選手は思い切りのよいスイングが持ち味で、スタンドにも放り込む打球を放つ。しかし、「たぶん公式戦では1年秋の関東大会以来、ずっと三振していません」と話し、公式戦23試合連続で三振0が続いている。
この日もタイムリー3ベースヒットと3四死球で三振は無く、「低めを振らないよう徹底できました。いい状態で打席に入れました」と話した。
この打撃に横浜DeNAの吉田スカウト部長は「しっかり振り切っているのに、三振していないのはいい」と評価した。
投手の方がおもしろいかも
またこの日は2年生の万波中正選手も3番を打ち、1安打3四死球と結果を残した。そして6回にはマウンドに上ると、先頭打者にヒットを許したものの、その後は最速142キロの速球で4者連続三振に斬って取った。1回1/3を投げて1安打4奪三振無失点という内容だった。
万波選手は190cm89kgの体があり、中学時代から投げては130キロ後半の速球、打っても特大のホームランを放つなど注目されていた。しかし、かなりわがままなプレーも見られていた。しかし昨年秋から「180度変わった」と野球に対する取り組み方が変わり、揚げ物やジュースを絶って体重が94kgから89kgに絞ったという。
横浜DeNAの吉田スカウト部長は「手足が長いし、投手の方が面白いかも」と話した。1年夏の横浜スタジアムバックスクリーンのホームランは、プロの関係者も驚きの打球だった。そしてこれから投手としても登板する機会が増えてくるとみられ、来年のドラフトに向けて注目度が高まることになりそうだ。
4番に座るドラフト候補の増田珠外野手(3年)は適時三塁打と3四死球。「低めを振らないよう徹底できました。いい状態で打席に入れました」と笑顔。
昨冬は打撃量を倍以上に増やし、苦手の守備練習も「意識を180度変えて」意欲的に取り組んだ。平田徹監督は「ちょっとずつ自覚を持つようになった」と成長を感じていた。
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