高校野球がセンバツ、夏の甲子園でもタイブレーク導入決定

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高校野球連盟は1月10日、センバツで導入することをすでに決めていたタイブレークを、夏の地方大会、甲子園大会、そして秋の大会にも導入することを決定した。甲子園、都道府県大会、地方大会の決勝戦だけは延長15回制・引き分け再試合とすることも決定された。

タイブレーク

センバツ大会や夏の甲子園大会だけでなく、甲子園出場を目指す夏の都道府県大会や、秋の都道府県大会、地区大会にもタイブレークが導入される事となった。甲子園出場を目指すチームにとって、タイブレークが甲子園出場の明暗を分ける事になる可能性もある。

タイブレークとなるのは延長13回から、12回まで同点の場合には13回はノーアウト1,2塁から開始され、打順は12回の終了時点のものを引き継ぐ。また、タイブレークが15回まで続いた場合も16回、17回と続いていくが、一人の投手が登板可能なイニング数は15回以内とすることもルール化された。

いろいろなことを考慮

地方大会では各地方や都道府県の高野連が制度の決定を任されていたが、昨年に都道府県の高野連に対するアンケートの結果では、タイブレークの採用については日本高野連が決めて欲しいという意見が2/3以上を占め、日本高野連での決定が注目されていた。

ただしアンケートでは、「決勝は再試合の希望が7割以上だった」と竹中事務局長が話し、甲子園大会だけでなく、都道府県大会、地区大会でも決勝戦はタイブレーク導入はせず、これまで通り延長15回まで戦い、引き分けの場合は再試合となる。

延長13回からのタイブレーク導入については、「10回からではタイブレークの適用が多くなり、統計では90%近くが12回までに勝負がつく。」と話し、「打順があとひとまわりすれば3イニング、それまではチャンスを与えるべき」と、10回から12回までの3イニングをこれまで通りの延長とすることとした。

2000年から延長が15回までとなったが、引き分け再試合となったのはセンバツでは6試合、夏の甲子園では2試合あった。そのうち、2006年夏の早稲田実vs駒大苫小牧は決勝戦での引き分け再試合だった。

また、2000年以降のセンバツ大会では59試合が延長戦となり14試合が延長13回以降の決着となり、夏は71試合が延長戦となり7試合が延長13回以降の決着となった。

確かに高校野球の歴史の中で、延長18回の死闘や、横浜vsPL学園の延長17回の戦いは、印象に残るものでファンの感動を呼んだものだった。しかし選手、特に投手のことを考えると、一試合で200球以上を投げるというのは影響がある。甲子園で登板した投手が、翌年の大学やプロ野球では、まずは故障を治すことから始めるという事も少なくない。投手にとっては良い事だろう。これによって投手の故障が少なくなるデータが得られるようになればよい。

日本高野連の技術・振興委員会が取りまとめていた原案では、決勝でもタイブレーク採用としていた。昨年10月に各都道府県連盟に対して行ったアンケートでは「決勝は例外にしてほしい」という意見が7割以上。竹中雅彦事務局長は「アンケートの希望に沿った形で決めた。現場の心情を重視した」と説明した。

 さらに、十五回で決着しない場合、そのまま試合を続行するが、1人の投手が登板できるイニング数は15イニング以内を限度とすることなどが定められた。

日本高野連は10月、各都道府県にアンケートを行い、検討してきた。地方大会での導入について各都道府県の裁量に任せるのではなく、日本高野連で決めてほしいという意見が約3分の2を占めたという。また決勝戦は例外にしてほしいという意見が7割以上あった。疲労が蓄積している決勝で行わないのは整合性が取れないという声もあったが、日本高野連の竹中雅彦事務局長(63)は「各地区の代表の意見やアンケートを考慮して矛盾するけど心情を重視した」と説明した。

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