星稜２年・奥川恭伸投手が１４６キロ、阪神スカウト「非常に楽しみ」

星稜高校は３回１アウトの場面で２年生の奥川恭伸投手が２番手として登板し、最速１４６キロを記録した速球を武器にストレート勝負を挑んだ。

１４６キロ

１点を奪った星稜だったが、３回に先発の竹谷理央投手が２点を奪われ、なおも１アウト１塁の場面で、２年生で最速１４６キロの速球を投げる注目の奥川恭伸投手が登板した。

奥川投手は４番の井本選手に対し、４球すべてストレートを投げて空振り三振を奪うと、続く中村選手にも３球すべてストレートで打ち取り、追加点を許さなかった。

そしてその後は変化球と共に、１４０キロ前後のストレートを投げ、６回２/３を投げて５安打６奪三振、無失点、四死球も１つと安定したピッチングを見せた。ストレートは球場表示では１４４キロ、多くは１３０キロ後半だったが、追い込んでから時折見せる球は１４０キロ台を記録し、角度もある素晴らしい球だった。ネット裏のスカウトの計測では、１４６キロを記録した。

阪神スカウト評価

この投球に阪神の筒井スカウトは「雰囲気は２年生に見えない。気持ちも強いし、投手としての大切なものを持っている。非常に楽しみ」と話した。

この日は球場を沸かせるようなピッチングではなかったが、素晴らしい球を投げていた。奥川選手も「調子はよくなかったけど、任された以上はしっかり抑えないといけないと思った。点数は３０点」と話し、調子は良くなかったようだ。

中学時代に全中で優勝した奥川選手、そして山瀬慎之助選手の２年生バッテリーは、来年の注目選手となるのは間違いなさそうだ。

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甲子園初マウンドは６回２／３を散発５安打で無失点、６三振を奪った。大舞台での好投は昨秋以降の取り組みにあった。通学中の電車内、指でクリップを開いたり、閉じたりする動作を繰り返した。指の掛かりをよくする狙いで「しっかり引っ掛かる感覚が付いて、ボールの回転数も上がった」と手応えを実感する。

　“指力”を鍛えた成果は数字にも表れた。この日の球場表示は最速１４４キロだったが、ネット裏のスカウトのスピードガンでは自己最速タイの１４６キロを記録。それでも、奥川は「調子はよくなかったけど、任された以上はしっかり抑えないといけないと思った。点数は３０点」と決して満足していない。

　阪神・筒井スカウトは「雰囲気は２年生に見えない。気持ちも強いし、投手としての大切なものを持っている。非常に楽しみ」と称賛。早くも来秋のドラフトの目玉になる予感が漂う素材だ。