明石商と大分商が練習試合で対戦し、共にドラフト1位候補の中森俊介投手と川瀬堅斗投手が投げ合った。8球団のスカウトが視察に訪れた。
中森投手5回2安打10奪三振、146キロ
連日、スカウトや取材陣が注目するなかで練習試合をしている明石商・中森俊介投手は、この日も8球団のスカウトが見守る中で先発をすると、「直球と変化球をうまく使いながら初球にストライクを取れていたのでよかった」と話すように、初回の先頭打者から3球三振を奪うと、その後も有利なカウントを作ってから三振を奪った。
「投手有利のカウントに出来たのが、三振をとれた理由だと思う」と話すように、納得の内容で、5回65球を投げて2安打10奪三振、無四球で無失点に抑えた。球速は146キロが最高だったが、質の高い投球を見せた。
この投球に視察したスカウトからは絶賛の声が挙がる。
◎巨人・榑松スカウト部次長:「1球1球の質が高い。球種も豊富でレベルが高い。先発タイプで将来はローテーションの中心になれるような素材」
◎巨人・岸スカウト:「もし去年のBIG4の中に入っても、佐々木、奥川に次ぐ位置にいると思います。素晴らしい投球術。教えてできるものではない」
◎千葉ロッテ・永野吉成プロ・アマスカウト部長:「スライダーがあそこまでキレると、高校生ではそうそう打てない」
◎東京ヤクルト・橿渕スカウトグループデスク:「今年初めて見たが、やはり高校生ではトップクラス。球の強さ、変化球とプロでも将来、エースになれる素材」
◎オリックス・下山スカウト「中森君は、どの球種もコントロールできていて素晴らしい投手だと思う。自分の体を操れる投手は少ない。」
世代NO.1右腕の評価は揺るがないようだ。このままプロ志望届を提出すれば、ドラフト1位で消えることは間違いなく、甲子園交流戦などで昨年の球速を更新するような投球を見せれば、ドラフト1位で指名が競合する事になりそうだ。
先週の練習試合・智弁和歌山戦では立ち上がりに力み、暴投で失点。この日は「初回」と「先頭打者」を抑えることをテーマにした。「投手有利のカウントに出来たのが、三振をとれた理由だと思う」。5回を2安打10奪三振、最速145キロをマーク。四死球ゼロと崩れる気配もない。相手にスキを見せなかった。
8球団12人のスカウトが視察。巨人の岸敬祐スカウトは「もし去年の『BIG4』の中に入っても、佐々木、奥川に次ぐ位置にいると思います。素晴らしい投球術。教えてできるものではない」と大絶賛。ロッテの永野吉成プロ・アマスカウト部長も「スライダーがあそこまでキレると、高校生ではそうそう打てない」と舌を巻いた。狭間善徳監督は「7割ぐらいまでは来たかな。ただ、残りは3割ではない。良いときを知っているから、もっと力は出せる」と期待する。
プロ8球団12人のスカウトが視察に訪れる中、初回1死からの5者連続を含む10奪三振、無四球。最速146キロをマークしながら「調子は良くなかった。持っている力以上のものは出ないと思うので、フォームとバランスを意識して投げた」と最速151キロ右腕は冷静に振り返ったが、巨人の榑松(くれまつ)スカウト部次長は「1球1球の質が高い。球種も豊富でレベルが高い。先発タイプで将来はローテーションの中心になれるような素材」と高評価した。
▽巨人榑松スカウト部次長「中森君は完成度の高い投手。球種豊富ですし、改めて良い投手。(上位候補として)見ています。来田君は、パンチ力とか馬力がすごい」
▽オリックス下山スカウト「中森君は、どの球種もコントロールできていて素晴らしい投手だと思う。自分の体を操れる投手は少ない。来田君は体も軸もしっかりしてスイング力もある」
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