市和歌山・小園健太投手が完封、12球団スカウト評価「1位じゃないと取れない」

高校野球ドラフトニュース 中日ドラフトニュース 2021年ドラフトニュース 東京ヤクルトドラフトニュース 広島カープドラフトニュース 福岡ソフトバンクドラフトニュース 埼玉西武ドラフトニュース 千葉ロッテドラフトニュース 北海道日本ハムドラフトニュース オリックスドラフトニュース 東北楽天ドラフトニュース 阪神ドラフトニュース 巨人ドラフトニュース 横浜DeNAドラフトニュース

高校NO.1投手と評価される市和歌山の小園健太投手が、県岐阜商を9回4安打8奪三振、甲子園初勝利を完封で飾った。12球団スカウトからはドラフト1位指名を確定させるような絶賛のコメントが集まった。

スポンサーリンク

本調子ではなく

この日の小園健太投手は本調子ではなかった。最速は147キロ止まり、初回の先頭バッターに四球を許し、8回には2つの四球でピンチを招くなど6つの四球を与えた。昨夏の投球は、カットボールはバッターの手元で消えるような感じで、ストレートも威力十分だったが、この日はそこまでの球は見られなかった。

しかし、ピッチングの奥深さを感じさせた。甲子園初戦という事もあり、変化球が多いことは予想できたが、序盤にこの日通用する変化球を探し、スライダー、カーブなどをうまく使った。そしてピンチになってからストレートのギアを上げ、ランナーを背負っても得点を与えなかった。ストレートもフォームに力感が無くても常時145キロ前後を記録しており、間違いなく超高校級のピッチングだった。

スカウト評価

スカウトも、本調子の投球はすでに昨年に見ており、この日の投球でがっかりすることは無く、逆に別の一面を見て、更に小園投手への信頼を強めた。12球団の評価は次の通り。

○巨人・榑松スカウト次長:「奥川のようなタイプ。直球の質が良く、スライダーのキレも高校生離れしている。打者の反応を見ながら投げるセンスがあるし、バランスもいい。間違いなく上位候補。」

○阪神・渡辺スカウト:「全体的に良かった。粘っていました。少し高かったけど、ランナーを出してから変化球もしっかり投げていた。走者、打者を見ながら投球できる能力を持っている。練習試合から見ていますが、いつも通りの投球でした。」

○中日・米村アマスカウトチーフ:「前半はバタバタしたが三振、三振が圧巻だった。全身の血が回ったというか、エンジンがかかった。きょうはストレートのコントロールが悪かったがスライダー、カーブ、ツーシームで切り抜けたのは評価できますね。タイプ的には黒田のよう。全てのボールにおいて一級品。きょうは制球力が欠けていたけど、立ち姿やスケールの大きさを感じる。もちろん1位候補。断言します。1位じゃないととれません。」

○横浜DeNA・河原スカウティングディレクター:「打者を見ながら、力を入れたい時にグッとくる。入れ具合が上手。ここぞというときのストレートは角度がある。野球観が洗練されている。スライダーは変化量が多く、打者の近くで曲がっていた。一番得意なボールだと思う。夏に向けて、上がってくるだろう。」

○広島・苑田スカウト統括部長:「勝つ野球、勝つ投球を知っている。腕の振りもいい。回を重ねるごとに、球の出し入れやファウルを打たせることができていた。カットボールなど変化球もたくさん持っている。出し入れができて、ピッチングがうまい。高校生では簡単に打てない。」

○東京ヤクルト・伊東編成部長:「力感のない、いいフォームだが、しっかり球速が出ている。ちゃんとリリースされているということだと思う。ウチのスピードガンで今日の最速は148キロ。変化球も使えて、伸びしろは十分と感じた。スライダーも、カーブもしっかり操れている。パワーではなく、総合的に抑えられる投手という印象。今後の成長が楽しみな選手です。」

○福岡ソフトバンク・永井編成育成本部本部長:「ストレートが力強いし、変化球も多彩。全てにおいて変化球の精度が高い。もしプロに行っても早くに出てこれるレベルだと思います。」

○千葉ロッテ・榎チーフスカウト:「直球中心に押しながら、変化球を何でも投げてカウントを取れる。変化球が多彩で、どの球種もカウント球にも勝負球にもなる。打者は的が絞りずらいと思う。得点圏に走者がいるとギアを上げて三振も取れていた。夏までにさらに上がると思う。」

○埼玉西武・渡辺GM:「ボールが強い。走者を出したら力を入れている。めりはりをつける試合勘を持っている。流れを読む力がある。」

○東北楽天・後関スカウト部長:「制球、スピード、打者のタイミングを外して投げるところなど、バランスの良さを感じた。要所で緩急を使う器用さもある。安定感がある。」

○北海道日本ハム・大渕スカウト部長:「試合をつくる能力にたけている。」

○オリックス・牧田編成副部長:「本格派投手。体の使い方がいい。ボールに力を伝えられる、天性のものがある。打者との駆け引き、エースとしての役割を兼ねそろえた高評価の印象です。全てに完成度が高い。立ち上がりの力みを修正できて、指にかかった変化球の切れもいい。完投能力もある。今年の高校生は数多く評価の高い投手がいますが、小園くんの名前はすぐに挙がってくると思います。」

ドラフト1位指名は確実。良い時だけでなく、やや調子のよくない時もこのくらい投球できると確認ができ、各球団とも安心して1位指名ができるのではないかと思う。

2024年度-高校生投手のドラフト候補リスト
ドラフト候補の評価や動画、みなさまのコメントを紹介します
センバツ第4日の対戦カードと注目選手
センバツ高校野球大会4日目の対戦カードと注目選手です。

巨人榑松アマチュアスカウト統括兼スカウト部次長

直球の質が良く、スライダーのキレも高校生離れしている。打者の反応を見ながら投げるセンスがあるし、バランスもいい。間違いなく上位候補。

阪神渡辺スカウト 全体的に良かった。粘っていました。走者を出してから変化球を投げられていた。走者、打者を見ながら投球できる能力を持っている。練習試合から見ていますが、いつも通りの投球でした。

中日・米村アマスカウトチーフ 全てのボールにおいて一級品。もちろん1位候補。断言します。1位じゃないととれません。

▼西武・渡辺久信GM 野球勘がいいというか、場面に応じて考えながら投げていた。強い球も投げられる。

▼ロッテ・榎康弘チーフスカウト 変化球が多彩で、どの球種もカウント球にも勝負球にもなる。打者は的が絞りずらいと思う。

▼広島・苑田聡彦スカウト統括部長 カットボールなど変化球もたくさん持っている。出し入れができて、ピッチングがうまい。高校生では簡単に打てない。

楽天・後関スカウト部長「制球、スピード、打者のタイミングを外して投げるところなど、バランスの良さを感じた」

DeNA・河原ディレクター「ここぞというときのストレートは角度があるし、スライダーの変化の幅が大きく、打者を見ながら投げられる余裕もあった」

ヤクルト・伊東編成部長「総合力の高い投手というイメージ。ウチのスピードガンで今日の最速は148キロ。変化球も使えて、伸びしろは十分と感じた」

中日・米村明チーフスカウトは「タイプ的には(元広島の)黒田のよう。きょうは制球力が欠けていたけど、立ち姿やスケールの大きさを感じる。(1位指名の)12人には入ってくるでしょう」と高く評価した。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
シェアする
ドラフト会議ホームページ2024 Draft home page

コメント