甲子園大会は準々決勝の熱戦へ

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夏の甲子園大会は準々決勝の熱戦が繰り広げられる。

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関東第一vs東海大相模

関東同士の対決

関東第一は注目のスラッガー・高橋徹平選手がここまで2試合で7打数2安打も0打点で長打はない。100点満点で「5点ぐらいじゃないですか」という内容だが、試合のなかったこの日は、東海大相模の藤田琉生投手や福田拓翔投手を想定し、「全員のピッチャーが向こうは球が速い。芯に当てることを意識してバッティング練習をしました」と話した。サードとしても好プレーを見せており、つなぐ打撃と守備で勝利を目指す。

対する東海大相模は藤田琉生投手が捕手を座らせての投球を行い、ストレートと変化球を約20球投げた。「結構良い、指にかかったボールが多かったんで、今日は早く終わりました」と話し、「疲労は全くない状況。昨日完全に取り切れたんで、今日はしっかりと動くことができました」と状態が良いとした。東海大相模はこの甲子園で140キロ超を記録している高橋侑雅投手や、まだ登板が無いものの塚本空輝投手など140キロ投手6人がおり、全員が臨戦態勢で準々決勝に挑む。

青森山田vs滋賀学園

青森山田は原田純希選手が3回戦でホームランを放すと、関浩一郎投手を温存して準々決勝に勝ち上がった。この日はノックで守備の確認を行い、満を持して150キロ右腕・関投手で勝ちをめざす。

対する滋賀学園は開幕戦から3試合を戦っているが、4番・岡田幸大選手が3回戦の霞ケ浦戦で5打数4安打でホームランが出ればサイクルヒットという活躍を見せて勢いに乗っている。プロ注目遊撃手の岩井天史選手も安定した守備で内野陣を支える。

京都国際vs智弁学園

関西同士に対決

京都国際は3年生左腕の中崎琉生投手が1回戦で札幌日大を3失点に抑えて完投すると、2回戦は2年生左腕の西村一毅投手が新潟産大付を完封、そして3回戦は中崎投手が西日本短大付を完封と、左腕の2枚看板が交互に完投して勝ち上がっている。順番からいけば今日は西村投手が登板しそうで、DeNAの森下投手に似た軸のあるフォームからのキレの良いストレートと変化球が注目される。

智弁学園は田近楓雅投手からの継投と、打線も1番から3番がチャンスを作って、4番の中道選手、5番の2年生・近藤大輝選手がしっかりと返す。つながりの良い戦いで勝利を目指す。

大社vs神村学園

もっとも勝ち上がりで注目されている大社高校、馬庭優太投手の魂のこもった投球は、左からのストレートのキレを更に増している。ここまで3試合で401球を投げているが、1週間500球の球数制限があるため、準々決勝と準決勝で投げられるのは236球。それでも「疲労はあるが、投げるしかない。絶対に負けない。自分の成長につながってチームにもう一つ力をつけることができた実感がある」と話し、早実戦での勝利で更に自信を深めている。

神村学園はエースの今村拓未投手が安定し、増田有紀選手と2年コンビの入耒田華月選手、今岡拓夢選手の上位陣と、6番の上川床勇希選手など下位打線に活発で3回戦では7-1で勝利した。一方でセンバツでホームランを放ちプロも注目する正林輝大選手が13打数1安打と苦しんでいる。

この日、正林選手は打撃の修正を行い、打席ではバックスクリーン弾も放った。「トップの位置が低くなっていたので、思い切って上げようと」と話した。3回戦では初安打が出たものの、打席での姿に小田監督も自分の結果ばかり考えていると試合後に説教をしたという。正林選手も「自分の結果ばかり求めてしまっていた。1発も打ちたいが、まずはチームが勝つためにやるべきことをしっかりと」と話し、チームへの打撃という感覚で調子を取り戻していく。

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この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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