東北楽天のドラフト1位・安楽智大投手が、23日、24日に行われる阪神とのファーム交流戦で登板する可能性がある。試合は甲子園で行われ、安楽投手にとって思い出の深い場所で、今度はプロ野球投手となって登板する。
笑顔の前で772球
安楽投手と甲子園と言えば、済美高校2年時、2013年のセンバツで準優勝まで勝ち進んだ事だろう。初戦の広陵戦で152km/hを記録し、この試合で232球を投げ抜くと、その後もエースとして登板し、決勝戦まで772球を投げた。ベンチには笑顔を見せる上甲監督の姿があった。
甲子園に怪物伝説を刻んだものの、その代償は大きく、秋には肘痛を発症して翌年5月過ぎまで登板できなかった。そしてそれはプロ入り後も影響し、安楽投手は「肘をけがして、かばって投げていたら、治ったときに腕を振ろうとしても染みついてしまっていた。」とフォームが崩れていたことを話した。
ドラフト1位指名でプロ入り後は、フォームの矯正を行っている。「遠投をして腕をしっかり振る感覚を取り戻している」と話す。そして、「高2で150km/h出ていたのに、それから2年たって体が大きくなって、痛みもかゆみもないのに出ないわけがないですよね。」と、復活に自信も示す。
上甲監督と決めた3つの目標、「160km/h」「甲子園優勝」「ドラフト1位でプロ入り」。3つ目を最初に叶えた。そして今、160km/hに向けて努力を重ねている。甲子園優勝というものも、プロで優勝して叶えたい。そして二人で決めた目標のその先に進むことが、安楽投手の本当の目標だと思う。
まずは甲子園で高校2年時の自分と投げ合う。
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「肘をけがして、かばって投げていたら、治ったときに腕を振ろうとしても(かばう感覚が)染みついてしまっていた。だから今は遠投をして、腕をしっかり振る感覚を取り戻しています。高2で150キロ出ていたのに、それから2年たって体が大きくなって、痛みもかゆみもないのに出ないわけがないですよね。(当時は)クイックでも出そうと思えば150キロを出せていたんですから。練習するしかないです」
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