侍JAPAN、三嶋一輝投手、松葉貴大投手、井納翔一投手などルーキー3投手が無失点

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 台湾との試合を1-0で勝利した侍JAPAN、この日はルーキー3投手が1点を守り、リリーフエース・益田直也投手に繋いだ。

”ルーキー”としての最後の活躍

 先発したのは横浜DeNAドラフト2位・三嶋一輝投手。初回にノーアウトから2者連続で四球を与えるという、シーズン中も何度も見せた立ち上がりだったが、炭谷選手がセカンドランナーを強肩で刺すと、ストレートで詰まらせてピンチを脱した。2回も先頭打者にヒットで出塁を許すとバントで送られた後に四球を出して、再び1,2塁にランナーを背負う。しかしここでもストレートの勢いで詰まらせて併殺を奪った。

 結果的には4回を2安打3奪三振で無失点で、1日目に先発した同期で同じドラフト2位の小川泰弘投手や、2日目に先発した東京六大学の先輩・野村祐輔投手が1失点したが、それよりも良かった事にはなるが、狙って三振を奪ったり、内野ゴロを打たせていた二人に比べて、ストレートのコントロールが聞かずに強い打球が正面を突いたという感じで安心感は二人に及ばなかった。

 今季6勝9敗に終わった三島投手にとって、16勝をあげた小川選手、昨年9勝、今年12勝をあげた野村祐輔投手は、大学出身投手としてお手本となっただろう。4回はランナーを出してからもスライダーを低めに決めて安心できる投球を見せた。この日、感じて掴んだものは大きいと思う。これが来年に生きてくれば、これからも侍JAPANの先発を任される投手となる。

屈指の左腕

 松葉貴大投手も今季の成績は4勝6敗と振るわなかった。昨日も埼玉西武の渡辺久信氏が良い時と悪い時の差が激しい投手、と評価され三島投手と同じ位置にいる。しかしこの日は3イニングを投げてノーヒット、内角、外角の低めにストレートを投げ、スライダー、スクリューで空振りを奪った。

 1戦目で投げた大野雄大投手も140km/h中盤の速球で力でねじ伏せる屈指の左腕んだが、松葉投手は145km/h前後のストレートを低めに決められる安定感のある左腕として、今後の侍JAPANの左のエースを担う投手となる素質がある。あとは、悪いときにどんなピッチングができるかという事になるだろう。そのために何をすべきなのかは分からない。フォームなのか、ストレートの威力なのか、変化球なのか。プロで武器を増やして絶対的左腕エースの地位を確立して欲しい。

次世代を担う

 松坂大輔投手、岩隈久志投手、ダルビッシュ有投手、そして田中将大投手、前田健太投手と日本のエースと呼ばれる投手がいて、メジャーへと去っていく流れがある。しかし、今回の侍JAPAN入りしなかった則本昂大投手や巨人の菅野智之投手、埼玉西武の菊池雄星投手、阪神・藤浪晋太郎投手など、若手投手はまだまだたくさんいる。日本野球はまだまだ続いていくと確信できる。

  バトンは確実に受け渡された。先発の三嶋が得点圏に走者を背負いながらも、4回を2安打無失点。2番手・松葉が3回無安打でつなぎ、井納、益田が1イニングずつを締めた。小久保監督も「投手が頑張ってくれた。投手力で逃げ切った」と4投手の奮闘を勝因に挙げた。

 4年後の第4回WBCに向け、若い投手陣が一つの形を示した。2セーブをマークした益田は「ジャパンを背負って最後を締めるのは気持ち良かった。これが続けばいいと思う」と今後も守護神への意欲を示した。

  「初回と2回につきます。先頭打者の四球は一番してはいけないことだと思って1年間やってきたが、シーズン最後の試合で先頭打者を出してしまい、自分の力のなさを痛感しました」

 緊張から制球に苦しんだ。初回、先頭から2者連続で四球を与えた。敵地の、国際試合の空気にのまれかけた無死一、二塁。捕手の炭谷が絶妙なけん制で二塁走者を刺した。女房役の好判断に救われ、最大の危機を脱した。3四球を与えたが、4回を2安打無失点。強気の直球と宝刀スライダーを中心に攻め、3回に挙げた1点のリードを死守して、2番手の松葉につないだ。

 「もし、次のWBCに自分が出場できるとしたらもっと緊張するだろうし、今日は炭谷さんの良いプレーがなければ、どのような展開になっていたか分かりませんでした」。23歳右腕にとっては、結果がすべてではなかった。「100点満点中、50点です」と厳しく自己採点した。

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