明大・山崎福也投手は17勝、3ランホームランも記録

明大, 山崎福也, 星知弥, 萩原英之, 真栄平大輝, 竹村春樹

 明治大の山崎福也投手も、さすがの安定感を見せた。東大打線を7回3安打6奪三振、無四球で無失点に抑えてリーグ通算17勝を挙げた。また打ってもライトスタンドに3ランホームランを放ち、打撃の良さも見せた。

カットボール駆使

 山崎福也投手はこの日は最速147km/hを記録した。しかしほとんどは130km/h中盤のカットボールで、右打者のインコースに少し食い込む球で打たせて取っていく。カーブ、ストレート、スクリューを見せてバッターの様子を見て、空振りを奪える打者には同じ球で三振を奪い、付いてくる打者にはカットボールで内野ゴロにしとめた。

 打者を見ながら、多彩な変化球を、外角、内角に入れてゆき、終わってみれば7回を投げて3安打6奪三振無失点という内容だった。

 石田投手と比べるとストレートが少なく、多彩な変化球で勝負していく感じ。野村祐輔投手のように強いストレートがありながら、総合力で勝負するタイプの投手。凄さという面では有原航平投手には叶わないが、勝ち星で上回る投手になりそうな感じをさせる。

 

3人とも1位候補

 プロのスカウトはこの日登板した早大・有原航平投手、法大・石田健大投手、そして山崎福也投手の3人の名前を挙げた。巨人・山下哲治スカウト部長は、「3人とも間違いなく1位候補。山崎は変化球の切れが良くなった。」と話すと、広島・苑田聡彦スカウト統括部長も「山崎はうちの野村のようにその日の調子を見て投げられる。1位で消える投手。」と評価した。

 オリックス・中川隆治チーフスカウトも「山崎は手先が起用で、考えながら投げられる。今年の投手の中で抜けている。」と有原投手、石田投手よりも気になったようだ。

 

打撃でも魅力

 山崎選手は左の強打者としての力もある。日大三高校で3年春にセンバツに出場したときは、23打数13安打で5打点を記録し、高校通算20本塁打と長打力もあり、左のスラッガーとしても注目されていた。大学でも2年生までは打者として出場するなど二刀流を続けていた。

 この日も3回にライトスタンドにホームランを放つが、低い弾道でライナーで飛び込む打球にスタンドを湧かせていた。横浜DeNA・吉田スカウト部長は「山崎はバッティングもいいね。」と評価していた。

 

星知弥投手は3者連続奪三振、萩原英之選手は2三振

 明治大は点差のついた8回に2年生の星知弥投手が登板すると、最速148km/hなど常時145km/h以上を記録するストレートで三者連続三振を奪った。体が突っ込むなど課題もあるが、ストレートはほとんど低めに納まり、1球だけ見せた鋭いスライダーもキレ味鋭かった。

 この日投げた投手の中では有原投手クラスの投球だった。ストレートだけでプロでもやっていけそうな投手として、このまま行けばドラフト1位は間違いない。

 また2年生で将来の4番候補として期待されている萩原英之選手は、この日3番ライトで出場したものの、2三振で交代させられた。鋭い振りを見せるが狙いすぎて体の開きも見られた。少し焦りや悩みがありそうな感じがした。焦らず一つ一つ結果を出して欲しい。

 4年生の真栄平大輝選手はリーグ初ヒットを記録すると3安打を記録した。また浦和学院出身の1年生・竹村春樹選手が1番遊撃手で出場すると、先頭打者で一二塁間を破るヒットを記録した。

 この抜群の選手層の厚さが、明治の強さなのは間違いない。

 

 早打ちを見越しての配球で「東大は振ってくる選手が多いので、いかに変化球を低めに集められるかだと思った」と振り返った。狙い通りに無四球、球数は89球で余力を残して降板した。

 得意の打撃でも魅せた。2―0の8回2死二、三塁で、右翼席に運び試合を決めた。リーグ戦1号に「全力で走っていたら、入っちゃいました」と無邪気に喜んだ。2、4回の単打と合わせて3安打。「二刀流」の働きで3季連続優勝を狙うチームを勢いづけた。リーグ現役最多の通算17勝目を挙げた左腕に、善波達也監督は「福也は(続投させても)きっと完封してくれていたでしょう」と目を細めていた。

 明大・山崎福也投手(4年)は7回を3安打6奪三振で無失点。無四球で、リーグで現役最多の通算勝利数を17に伸ばした。八回には右越え3ランを放つなど4打数3安打3打点。「(本塁打は)大学では初めて。打ったのは真っすぐ」と喜んだ。ただ、エース左腕は「コントロールが課題。真っすぐの質も上げないといけない」と投球の課題も口にする。入学後、打率・281。高校時代に20本塁打を放っており“二刀流”の期待も膨らむ。


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