東京六大学の慶応大vs明治大の試合は、4-2で慶大が勝利した。この試合は来年のドラフト上位候補スラッガーによるホームラン合戦が見られた。
谷田、横尾アベックアーチ
慶大の谷田成吾選手と横尾俊建選手は共に高校時代に注目されたスラッガーだった。谷田選手は慶応高校で通算70本以上のホームランを放ち、横尾選手は日大三の4番として甲子園で優勝し、共に高校日本代表でも活躍を見せた。
共に慶応大に進むと谷田成吾選手が今年春に4本塁打を放ってホームラン王となると、今季もここまで3本塁打を放ちリーグ通算9本塁打を記録、左のスラッガーという事からも高橋由伸2世として注目されている。横尾選手は豪快なバッティングフォームで、粗さも目立ちここまで結果を見せられなかったが、今季は3本塁打と豪快な打撃に確実性も高まってきている。
この日は5回に谷田選手が2ランホームランを放つと、8回には横尾選手がダメ押しのホームランを放ち、リーグ戦初のアベックアーチとなった。来年は共に注目される事になるとみられる。
高山俊もホームラン
また明治大の高山俊選手も日大三では横尾選手と共にクリーンナップや1番を打ち、甲子園全国制覇の主力として活躍した。東京六大学リーグでも初の3年生での100安打の記録に挑戦しており、東京六大学の最多安打記録更新が期待されている。
その高山選手、今季も順調にヒットを打ち続けていたが慶大とのカードでは初戦に1安打、2戦目はノーヒットに抑えられ、この日も抑えられていたが、最後の8回に2ランホームランを放った。これで通算96安打、8回表の横尾選手のホームランに触発された。
高山選手は次週の立教大戦で4安打を記録すれば前人未到の3年生での100安打達成となる。そして今季は3本塁打も記録しており、パンチ力でも結果を残して来た。谷田選手と並び、来年のドラフトの目玉は間違いなしで、来年のドラフトが今から楽しみだ。
上原健太投手、山崎福也投手は
明治大では来年のドラフト注目選手として190cmから150km/h近い速球を投げる上原健太投手がいる。上原投手は昨年秋に防御率0.88を記録する活躍を見せたが、今年は春から苦しみ、持ち前の球威もやや落ちている。素質は十分な投手だけに、来年に向けて復活が期待される。
またこの日、2番手で登板した今年のドラフト候補・山崎福也投手は4回2/3で6安打3失点、谷田、横尾の二人にホームランを浴びた。23日にドラフト会議を控えるが、良い印象は最後に残す事はできなかった。
山崎投手は「ドラフトはドラフト、リーグ戦はリーグ戦」と話し、優勝をかけて次週の立教大戦での好投に大学4年間をかける。ドラフト会議後にすっきりして投げることができるだろう。
慶大は谷田と横尾のリーグ戦初アベック弾で快勝した。5回2死二塁から右越え2ランを放った谷田は「真っすぐを狙っていこうと思っていたらスライダーが浮いたので反応できた」と納得の表情。8回に2試合連続となる右越えソロを放った横尾は「練習から逆方向を意識してきた。その成果が出た」と喜んだ。
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