仙台大・熊原健人投手に巨人GM視察、広島カープスカウトは「今すぐ貸して!」

仙台大, 熊原健人

 大学野球選手権で昨日登板した中で、課題は見せたものの最も高い評価だったのは、仙台大の熊原健人投手だったとみられる。

課題

 仙台大・熊原健人投手は初回、140km/h後半の速球を連発したもののストレートを続け、九産大の打者にヒットを許すと味方のエラーでピンチを拡大された所で、再びタイムリーを浴びた。初回は速球で顔見みせをしたかったかもしれないが、やはり全国に出てくる強豪には、速球だけでは通用しない。

 そして3回にはセットポジションで落球してボークでピンチを広げると、相手のスクイズを外したものの、ランナーを追いこんでタッチをした際に捕手が落球し失点した。

 また6回には高いバウンドのピッチャー前のゴロをはじいて、自らのエラーでピンチを作ると、今度はライトが打球を見失って3ベースヒットにするなど、自らのミスと味方のエラーで3失点、初戦で敗退した。

 しかし投球では速球は常時145km以上を記録し、最速は150km/h、フォークボールとのコンビネーションで13三振を奪った。これだけの速球を9イニングを通じて投げられる投手はプロでもなかなかおらず、変化球や投球術なども含めた総合力では他の投手に劣るかもしれないが、速球の力では大学NO1だと思う。

 

ドラフト1位指名は確定

 この試合には12球団のスカウトが勢ぞろいしたが、巨人は堤GMが視察し、「これだけ投げられるんだから、いい投手なのは間違いない」と評価、また広島の苑田スカウト統括部長は「タイプ的には抑えかな。うちにはあまりいないタイプ。」と話し、「今すぐ貸してくれんかな」とつぶやいた。

○巨人・山下スカウト部長:「力のある直球と縦のスライダーなどの変化球もいいし、そう簡単には打たれない。先発、中継ぎ、抑え、全てができる投手だと思う」

○阪神・中村GM:「中継ぎで1回、2回を任せられそう。トップクラスではないか」

○横浜DeNA・吉田編成スカウト部長:「1位候補です。まっすぐがいい」

○東京ヤクルト・小川SD:「パワー系の投手。ストレートのスピードの魅力は大きい。

○東京ヤクルト・鳥原チーフスカウト:「躍動感がある。要所で三振が取れるし、問題なく1位候補」

○中日・中田スカウト部長:「きょうは力で押そうという感じが見えたが、真っすぐでも変化球でもいい。1位候補。打たれたのは甘いコースに入ったもので、一つ一つの球はやはり素晴らしい」

○埼玉西武・渡辺SD:「他の大学生の上位候補が春に調子が出ていない中で、順調で確実な上位候補。体が相当強い」

○千葉ロッテ・永野チーフスカウト:「則本タイプになると思う」

○北海道日本ハム・山田スカウト顧問:「勢いがあるし、低めに変化球がいっている。1位候補」

○楽天・長島スカウト部長:「何より打者に対して攻め込む姿がいい」

○東北楽天・上岡スカウトグループマネージャー:「十分プロで通用するボール。間違いなく今年の12人に入ってくる逸材」

○福岡ソフトバンク・小川編成部長:「それほど角度はないように見えるが、真っすぐに力がある。プロで十分やれる投手」

○オリックス・上村スカウト:「独特のダイナミックなフォームから、力のあるボールを投げている」

 

 これだけの速球を持っている熊原投手、今年の侍ジャパン大学代表のメンバーから外れたりするのは、フィールディングや投球の幅などまだまだ課題が多いからなのだろう。このままパワー系の投手になるならばフォークボールをもっと磨いて、スタミナも活かして先発をするのであれば、フォーク以外の変化球やコントロールを磨いて行く必要がある。いずれにしても将来が楽しみな投手なのは間違いない。

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12球団のスカウトの声など

ネット裏ではプロ12球団のスカウトがチェック。今秋ドラフト1位候補に挙げる巨人は、5月に就任した堤辰佳GMが大学野球を初視察し、「これだけ投げられるんだから、いい投手なのは間違いない」と評価していた。


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