富士大の152キロ右腕・小野泰己投手が大学ラストシーズンに抜群の投球を見せている。リーグ戦終了後にプロ志望届を提出する予定。
防御率0.29
小野泰己投手は福岡の折尾愛真高校時代に140キロ中盤の速球を投げて一部のスカウトから注目されると、富士大ではすぐに150キロを記録し注目されるようになった。チームには多和田真三郎投手という大エースがおり1戦目の先発の役割はなかなか回ってこなかったが、その多和田投手が故障した昨年秋はエースとして4戦4勝を記録した。しかしこの春のリーグ戦では制球を乱して四死球を連発するなど大きく調子を崩していた。
ラストシーズンに向けて小野投手は、「常に三振を狙って全力で投げていた考え方が変わった」と話し、100キロ台のカーブを投げるようになると、「タイミングをずらせば速球の効果が増す。要所を締めることを意識して制球も安定した」と話した。その結果今シーズンは4戦4勝、31回を投げて39奪三振に四死球も5つのみ、自責点1で防御率は0.29を記録し、「4年間で一番良い感じ」と話した。
184cmの152キロ右腕、ポテンシャルは田中正義投手や佐々木千隼投手に匹敵するとみられる。リーグ戦終了後にもプロ志望届を提出し、プロで挑戦をする。「プロのレベルを間近に感じて目標にしてきた」という先輩の多和田真三郎投手と再びチームメイトになるか、それとも他チームで戦う相手となるかはわからない。
184センチ、76キロの長身から投げ下ろす最速152キロの速球と切れのあるフォークボールが持ち味。今季は100キロ台のカーブも加え、緩急をつけた投球を見せる。「タイミングをずらせば速球の効果が増す。要所を締めることを意識して制球も安定した」と明かす。
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