明治大は福岡ソフトバンクの3軍とプロアマ交流戦を行い、ドラフト1位候補の宗山塁選手が今年初のホームランを放った。
「いいものを見せてもらいました」
初回に侍ジャパン大学代表の3年・高須大雅投手が2ランホームランを浴びた明治大だが、その裏に3番ショートで出場した宗山塁選手が見せた。2022年ドラフト4位の左腕・大野稼頭央投手から、カウント2−0からの最初のストライクを振り抜くと、打球はライナーでライトの芝生に飛び込むホームランとなった。
昨年も含めて久しぶりのホームランに、「打った瞬間でした。角度もよかったですし、感触も悪くなかったです。2年ぶりですかね」と話し、「初回だし、2ボールになってから勝負をしてくるだろうから、ストレート系でくるんじゃないかな、という読みでした」と狙い通りのホームランだった。
8回にはノーアウト1,2塁の場面でタイムリーヒットを放ち、4打数2安打2打点と活躍を見せた宗山選手に、田中監督も「ずっと好調を維持してくれている」と評価した。
この日は7球団のスカウトが視察に訪れ、巨人は水野スカウト部長も姿を見せた。
福岡ソフトバンク・永井スカウト部長：「待ち球を決めてしっかり捉え引っ張れた。今日はいいものを見られました。守備でもしっかり動けているし、ホームランを打った後もプレーが雑にならない。スキがないですよね。どの球団にいっても、今後が楽しみな選手です。」
横浜DeNA・木塚スカウト：「いいものを見せてもらいました」
と評価した。
宗山選手は大学2年時に春に3本塁打、秋に4本塁打を放ち、その長打力も評価されていた。しかし昨年は秋に打率.340を記録したもののホームランは0本で、今年はその長打力を再び見せられるかも注目されていた。
しかし今年は死球を受けた事による右肩甲骨の骨折と、右手中指の骨折があり、春のリーグ戦は途中から欠場をした。そこで、「打撃を見直し、どういう状態が1番合っているのかを、映像を見返したり、打席での考え方、練習の意識を1から見つめ直しました」と話し、打撃の見直しをしていた。
「まだ変化球返の見極め、振らなくていいボールに手を出しているので、そのへんをしっかり調整していきたい。野球を思いきりやれるのが楽しいし、ありがたい。それを実感しています」と話す宗山選手、大学最後のリーグ戦でもホームランが期待される。
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