阪神ドラフト1位の藤浪晋太郎投手について、中西投手コーチが合同自主トレでチェックしたうえで1軍キャンプ入りも「ありうる」と明言した。
中西コーチはトークショーで、1軍の沖縄・宜野座キャンプへ連れていく条件を、「健康状態。投げる体力」と話し、合同自主トレでその点をクリアできていれば「1軍? ありえると思う」と話した。また、担当の畑山スカウトも入念に練習を視察しており、「寒いから無理しないようにとは言っているが、ちゃんと本人も考えてやっているから心配はないよ」と黄金のエースを徹底的にケアしている。
また中西コーチは「藤浪で、日本一を獲る。藤浪くんでね。」と藤浪投手をエースとしてチームの日本一を語った。甲子園春夏連覇で高校生で日本一の藤浪投手が今度は日本野球界の日本一を狙う。
決してリップサービスではない。全国の虎党が歓喜した黄金ルーキー・藤浪の入団。期待の大きさは首脳陣も同じだ。藤浪晋太郎を“旗印”に、野球界を制覇する。司会者から来季へ向けた一文字を求められた中西投手コーチは、迷わず色紙にペンを走らせた。
『藤』。意味するのは、もちろん、ただひとつだ。「藤浪で、日本一を獲る。藤浪くんでね。ドラフト1位を、抽選で獲れた。それだけの運がある。富士山の日本一とかけてね」
日本で一番高い山の「フジ」にも重ね合わせた。もう頂上しか見えない。甲子園を春夏連覇し、国体も制した高校3冠投手。そんな地元のスターを、ドラフト1位抽選12連敗中だった虎が、28年ぶりに引き当てた。藤浪を当てた時点で、すでに阪神は勝ち運を授かったというわけだ。
来年2月、1軍の沖縄・宜野座キャンプへ連れていく条件を、「健康状態。投げる体力」と明言。「問題がなければ1軍? ありえると思う」と話した。これは現在、大阪桐蔭高でボールを投げながら猛練習している藤浪にとって、さほど高いハードルではない。担当の畑山スカウトも入念に練習を視察しており、「寒いから無理しないようにとは言っているが、ちゃんと本人も考えてやっているから心配はないよ」と太鼓判。1軍キャンプスタートには、支障がない状況だ。
一方で、キャンプでのブルペン投球の開始時期については、通常より遅らせる予定。「急いで投げさせるということはない。最近は大学、社会人の投手より、高校の投手の方が体が強かったりするけれど。まずは高卒ということを、しっかり認識してやりたい」と中西コーチは説明した。
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