早稲田実は岩倉高校に9-4で勝利、初回に4番の野村大樹選手が、高校通算24号となるホームランを放った。清宮選手は2安打を打つもホームランは無く、野村選手は「苦しんでいる」と心配をした。
野村選手は今年初ホームラン
昨年秋までに23本塁打を放ち、清宮選手の1年目のホームラン数を超していた野村大樹選手、練習試合解禁からセンバツなどでもホームランは無かったが、この日の岩倉戦の1回に、ついに飛び出した。
右中間に通算24号となるホームランが飛び出し、「最近は引っ張りが多かったので、ライト方向にきっちり打てたのは良かったです」と話した。岩倉はこの後、野村選手の打席ではセカンドが右中間を守り、外野手4人シフトを敷いた。しかしその後は4打席とも四球を選んだ。
清宮選手は苦しむ
岩倉高校は清宮選手に対してもシフトを敷いたが、清宮選手にはセンターが内野に入り、内野手5人のシフトを組んだ。清宮選手は長距離打者で外野に飛ぶ打球も多いのだが、岩倉の豊田監督は「清宮君の打球はきれいに上がる。最後に追いつけるかな」と話し、高い打球が上がる清宮選手ならではのシフトだった。
清宮選手はそれに対し、6回にファースト強襲の内野安打を打つと、8回にはレフトオーバーの2ベースヒットを放った。それでも現在の打撃について「良くない」と話した。
清宮選手の後ろを打つ野村選手は、ネクストバッターズサークルから清宮選手を見ているが、「アッパースイングになっている。あんなに苦しんでるのは見たことがない」と話した。
視察したプロのスカウトのうち、福岡ソフトバンクの小川編成・育成部長は「彼は別格」と話すと、埼玉西武の鈴木球団本部長は「昔、王さんシフトというのがあったけどね。これもすごいね。びっくりした」と話した。
とにかくホームランが1本でれば変わるという意識が本人にもあるのだろう。アッパースイングで1本を欲しがっている感じがする。普通に試合に出て打席に立っていればいずれ出るだろうくらいの格が違う選手ではあるが、こういう時にどのように状態を上げていくのかの試練となっている。
高校通算24号には「最近は引っ張りが多かったので右翼方向に打てたのはよかった」とうなずく一方で、清宮について「アッパースイングになっている。あんなに苦しんでるのは見たことがない」と話していた
がら空きとなった中堅は狙わず、ファーストストライクから積極的に振った。しかし芯で捉えられない。この日放った一塁内野安打と左翼への二塁打の2安打も会心の当たりではなかった。4回の右飛もフェンス手前で失速し「そういうのばっか。(調子が)良ければ結果は出ている」と厳しく自己分析した。
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