都市対抗野球近畿地区第2次予選は7日、第4代表トーナメント2回戦が行われ、大阪ガスがマツゲン箕島硬式野球部を2-0で下し3回戦へ進出した。この試合では、社会人2年目左腕の本間悠貴投手(23)が先発し、8回を3安打5奪三振無失点に抑える投球を見せた。視察した横浜DeNAのスカウトが評価をしている。
本間悠貴投手、直球勝負で8回零封「やっと1年目の春の状態に戻せた」
3年ぶりの都市対抗出場を目指す大阪ガスのマウンドに、2年目左腕の本間悠貴投手が立った。先発すると、持ち味のキレのあるストレートでマツゲン箕島打線を次々と打ち取っていく。「いつもはもうちょっと変化球コントロールできるんですけど、今日は抜けていたので8、9割まっすぐでいきました」と話し、ほぼストレート一本の強気のピッチングを展開。許したヒットはわずか3本、三塁を踏ませたのは8回の1度だけと、相手に付け入る隙を与えなかった。81球という少ない球数で8回を投げきり、マウンドをリリーフに託した。
天理大学から大阪ガスに入社し、1年目の昨年春は調子が良かったものの、秋は調子を落としていたという。オフシーズンはブルペンで変化球の練習をほとんどせず、ひたすら直球を磨き続け、「やっと1年目の春の状態に戻せた」と、この日の投球に確かな手応えを感じていた。昨年はチームも都市対抗本戦に出場できておらず、「まだ雰囲気がイメージできない。1回経験してみたい」と本戦出場を目指す。
この日は横浜DeNAの藤田スカウトが視察をしており、
横浜DeNA・藤田スカウト:「コントロールも安定しているし、丁寧に投げられている」
と高く評価した。マツゲン箕島硬式クラブは昨年の全日本クラブ選手権で優勝し、日本選手権にも出場したチームだが、ほぼストレート一本で押さえ込む力を見せた。ストレートの質の良さと変化球でタイミングの取れない投球を更に磨くことができれば、プロのマウンドでも先発4,5番手あたりの左腕投手として期待できる投手になりそうだ。
大阪ガスの峯岡格監督は、「本間は良かった。球数は少なかったが、8回のピンチがあったので、9回は大宮に託した」と話す。まずはここ3年間、舞台を踏むことができなかった都市対抗本戦に出場し、本間投手がこの日のような快投を東京ドームで見せることができたら、ドラフト候補として秋に名前が挙がる投手になる。
本間悠貴投手 プロフィール
- 氏名:本間 悠貴(ほんま ゆうき)
- 年齢:23歳
- 所属:大阪ガス(2年目)
- ポジション:投手
- 投打:左投左打
- 主な特徴や実績:プロ注目の左腕。2025年都市対抗野球近畿2次予選のマツゲン箕島戦で先発し、8回3安打無失点81球の快投で勝利に貢献。DeNAの藤田スカウトから「コントロールも安定しているし、丁寧に投げられている」と評価される。昨年秋の不調から復活し、1年目春の状態を取り戻している。


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