春季近畿地区高校野球大会の準決勝では、兵庫1位の報徳学園が、奈良1位の強豪・天理を10対0の6回コールドで下す強さを見せた。2年生左腕・谷口哲聖投手が先発し、6回途中2安打無失点の快投を見せると、投打で高いポテンシャルを誇るプロ注目の大黒柱・中尾勇貴選手(3年)が今季初登板し無失点で試合を締めくくった。
指揮官も絶賛、2年生左腕・谷口哲聖投手が天理高を相手に6回途中無失点の快投
先発マウンドに上がったサウスポーの谷口哲聖投手は、強打の天理高打線に対して堂々たるピッチングを展開した。立ち上がりこそ緊張が見られたものの、鋭いスライダーとコーナーを丁寧につく直球を投げ込む。球速も最速145キロで、常時140キロを記録するベースの球速が速く、そして重そうなストレートで5回1/3を投げてわずか2安打無失点と完璧に抑え込んだ。
谷口哲聖投手は、「緊張もあったんですけど、思っている通りに投げられました」(スポーツ報知)と自らのピッチングを振り返った。制球面に若干の不安を抱いていたという大角健二監督も、「不利なカウントからでも盛り返していた。安心して見られました」と、成長した2年生左腕の投球に大きな信頼を寄せていた。
谷口哲聖投手は中学3年時に侍ジャパンU15代表入りし、W杯で世界一を達成した輝かしい実績を持つ。高校でも投手としてだけでなく、抜群の身体能力を活かして遊撃手としてもプレーを続ける二刀流で、「高いレベルでやっていきたいので、両方したいですね」と意欲を持ってプレーする。しかし、将来的に上の舞台を見据えて、「いつかは投手一本で」(スポーツ報知)と、上のレベルでは投手としてプレーするとしており、この日の投球はそのベレルの高さを見せる内容となった。
U18代表候補の意地、中尾勇貴選手が今季初のマウンドで掴んだエースの精神
圧巻の攻撃で大量10点のリードを奪い、完封での6回コールド勝ちを目前にした最終回、中尾勇貴選手が今季初めてマウンドへ上がった。普段は1番中堅手として抜群の打撃センスと脚力を見せるリードオフマンだが、監督も「どこかで投げさせたかった」としており、このタイミングでの登板となった。
今春初めてのマウンドにで最初の打者に四球を与えたものの、後続を三邪飛と二ゴロに仕留めて見事にコールド勝利のゲームを締めくくった。中尾選手は、「やっぱり春初めての登板っていうのもあって結構最初は浮かれてたっていうのもあったんですけど。フォアボール出して、一回冷静になろうかなと思った時に、やっぱり周りを見たらみんなが守ってくれているし。スタンド見たら報徳人数多いんで、その分いつでもバックがいるって考えたらもう1回持ち直しができて投げることができました」(日刊スポーツ)と話した。
中尾選手は外野手として侍ジャパンU18代表候補強化合宿に参加している。しかし、、県大会では不調が続きいていた。この近畿大会からは「チームのためになるバッティング、打席での立ち振る舞いを意識しています」(日刊スポーツ)と話し、復活に向けた打撃を見せる。将来は「(投手と野手)どっちもとは言いたいんですけど、自分は野手の方で強みを見せていきたいなと思います」(日刊スポーツ)と話し、野手としてのプレーを希望する。
世代を代表する選手が二刀流でチームを引っ張る報徳学園、奈良1位の天理を圧倒したことで、智弁和歌山との決勝戦も注目される。そして、夏の本番に向けて、この自信が更に選手の成長につながってゆきそうだ。
【谷口 哲聖】 プロフィール
- 氏名:谷口哲聖
- 所属:報徳学園高校(2年)
- 出身:徳島県(ヤング阿南 - 報徳学園高)
- ポジション:投手・内野手(遊撃手)
- 投打:左投左打
- 主な特徴や実績:中学3年時に侍ジャパンU-15の主力として活躍し、WBSC U-15ワールドカップ優勝に大きく貢献した世界一サウスポー。鋭い軌道を描くスライダーと、インコースを強気に突くストレートが最大の武器。報徳学園高では高い野球センスを活かして遊撃手としてもプレーする。2年春の近畿大会準決勝では天理高を相手に5回1/3を無失点に抑え、次世代のエースとしてプロスカウトからも高い熱視線を浴びる本格派二刀流。
【中尾 勇貴】 プロフィール
- 氏名:中尾勇貴(なかお・ゆうき)
- 所属:報徳学園高校(3年)
- ポジション:外野手(中堅手)・投手
- 投打:右投左打
- 主な特徴や実績:圧倒的な身体能力を誇る超高校級の俊足強打のリードオフマン。高校進学後は「1番・中堅手」として打線を牽引し、広角に長打を放つ優れたバットコントロールと50m5秒台の俊足でチャンスメイクを行う。U18代表候補強化合宿にも召集され、そこでも高い適応力を見せた。MAX140キロ中盤の直球を誇る高いマウンドセンスも兼ね備えており、投打ともに優れたチーム屈指のスター選手。2026年ドラフト注目株。










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