都市対抗野球大会の東海地区2次予選が開幕し、12年連続28度目の本大会出場を狙うトヨタ自動車が大勝で初戦を突破した。先発マウンドを任されたプロ注目3年目左腕の池村健太郎投手(24)が、5回を4安打無失点に抑え込む快投を披露。相手打線から7つの三振を奪う圧倒的なピッチングで味方の援護に応えた。
昨年の苦い経験を糧にした精神的成長、初回わずか9球での完璧な立ち上がり
大事な予選の初戦、トヨタ自動車の先発マウンドに上がったエース左腕の池村健太郎投手は、ゲームの入りから非常に落ち着いていた。初回、最速147キロを計測した力強い直球をコースに投げ分け、カーブやスライダーを巧みに織り交ぜながら、わずか9球で3者凡退に封じて試合の主導権を握った。
池村健太郎投手は、「予選は何が起こるか分からないというところで、初回から落ち着いて、丁寧に投げることができた。調子自体はめちゃくちゃ良くはなかったですが、扱えるボールを見極めながらコースにしっかり投げ分けられたと思います」と、冷静に自己分析をしながら投球内容を振り返った(スポーツスポニチ)。
5回裏には連打を浴びて初めて得点圏に走者を背負うピンチを迎えたが、ここでも慌てることなく、最後は得意のスライダーで空振り三振に仕留めて無失点で切り抜けた。このピンチにも動じない強さには、昨年の苦い経験が生きている。昨年も東海地区2次予選の初戦で先発したが、初回に3点を失う不本意な立ち上がりを経験していた。「昨年で初戦の雰囲気をしっかり味わえた。試合前の気持ちの上げ方だったり、緊張感を自分の中で認めながら投げることができました」と、当時の緊張と失敗を自らの血肉に変え、危なげない投球で凡打の山を築いた(スポーツスポニチ)。
岡山大会で最優秀投手賞を獲得した実力派、先発の柱としての覚悟とプライド
池村健太郎投手は、4月に開催されたJABA岡山大会において1完封を含む2完投勝利という抜群の成績を残し、チームを優勝へと導いた。大会の最高殊勲選手賞(MVP)と最優秀投手賞をダブル受賞し、社会人3年目を迎え、まさにチームの先発の柱として、その絶対的な命運を託される存在へと大きく飛躍した。
「初戦を任せていただいたのは光栄なこと。その分、責任感を持たないといけない。どんな相手が来ても自分がやってきたことを曲げずに、相手を見ながら、攻めるピッチングを貫きたい」と語る通り、トヨタ自動車のエースとしての自覚は日に日に強まっている。
この日はコールド勝利目前から3年目右腕で155キロを投げる後藤凌寿投手が制球に苦しみ、高校卒2年目で来年の注目候補、高尾響投手が打ち込まれるなど不安な面ものぞかせている。厳しい東海地区を勝ち抜いて都市対抗本戦に出場するためには、池村投手の奮闘が必要となりそうだ。
【池村 健太郎】 プロフィール
- 氏名:池村健太郎(いけむら・けんたろう)
- 所属:トヨタ自動車
- 出身:山口県(宇部鴻城高校 - 愛知工業大学 - トヨタ自動車)
- ポジション:投手
- 投打:左投左打
- 主な特徴や実績:最速147キロを計測するしなやかで力強いフォームが持ち味の社会人3年目サウスポー。宇部鴻城高、愛知工業大を経てトヨタ自動車に入社。社会人2年目の都市対抗野球予選でも活躍を見せ、3年目となった今春はJABA岡山大会で1完封2完投勝利をマークし、最高殊勲選手賞(MVP)と最優秀投手賞を受賞。スライダーやカーブのキレ味に加え、昨年初戦での被弾の悔しさをバネに急成長を遂げた先発の柱。2026年ドラフト上位指名候補。








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