【大学野球】早大・徳丸快晴選手が天覧試合でサヨナラ打、霜結太選手も2戦連発の歴史的一発

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東京六大学野球春季リーグの早慶2回戦は天覧試合となった。この試合で早稲田大が慶應義塾大に5対4で逆転サヨナラ勝ちを収め、対戦成績を1勝1敗のタイに戻した。早稲田大は劣勢の7回に代打の霜結太選手(2年)が、2試合連続弾を放って1点差とすると、9回は打率トップに立つ大阪桐蔭高出身の強打者、徳丸快晴選手(2年)が劇的なサヨナラ適時打を放ち、慶大の優勝決定を阻止した。

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秘密兵器の霜結太選手が2試合連続の代打ソロ本塁打

32年ぶり4回目の天覧試合となった早慶戦で、早大の秘密兵器が歴史にその名を刻んだ。2点差を追いかける7回裏1死、代打として打席に送られたのは、前日の1回戦でリーグ戦初打席初先発初本塁打という衝撃デビューを果たしたばかりの霜結太選手だった。1ボールからの2球目、高めの直球を迷わず振り抜いた打球は、一直線に伸びて左翼席へと突き刺さった。1点差に迫る値千金の一振りに、霜選手は、「今はもうすごすぎてあんまり言葉にできないです」(デイリースポーツ)と興奮を隠せなかった。

初出場から2試合連続のアーチは早大において22年ぶりの記録でもあり、霜選手は、「(両親に)天皇陛下の前でホームランを打ったって言いたい」(デイリースポーツ)と笑顔を見せた。

米国生まれの通訳兼選手、指揮官の巡り合わせが導いたシンデレラストーリー

身長167センチと小柄ながら豪快なスイングを誇る霜選手は、米国のバージニア州マクレーンで生まれ育ち、AO入試で早大の国際教養学部に入学した。日本語よりも英語を得意とする右打者をこの舞台に引き上げたきっかけは、春のアメリカ遠征だった。

早稲田大の小宮山悟監督は、春のアメリカ遠征の際、主力クラスがメンバーに選ばれる中で、霜選手を「通訳兼選手」として帯同させていた。その時に、母国での伸び伸びとしたプレーをする姿を見て、面白いと感じたことでリーグ戦でも起用することを決めた。「米国遠征がなければ、彼を1軍メンバーに入れるということはなかった。これも野球の神様の差配だと思います」(スポーツ報知)と語った。

また、2試合連続の快挙に対しても、「昨日、秘密兵器がベールを脱いでしまったので、もう秘密兵器じゃなくなったんですけど、まだ神通力があった。大したもんだなと思います」(スポーツ報知)と称えた。

霜選手もマクレーン高時代は「500人もいないくらいの観客だった」(デイリースポーツ)と振り返り、2万9500人の大観衆で埋まった天覧試合の圧倒的な熱気に驚きつつも、それを力にして最高の結果を導いた。9回裏にも無死二塁から左前安打を放ち、劇的なサヨナラ逆転劇への道筋を切り開いた。

リーグ打率4割に到達、徳丸快晴選手が放った史上初の天覧サヨナラ適時打

そして9回裏、劇的な幕切れを演出したのは、今季打撃絶好調の5番・徳丸快晴選手だった。代打の高橋海翔選手(3年)の犠飛で同点に追いつき、なおも2死一、三塁の好機で打席に入った。慶大のマウンドには、前日完投して今季6勝を挙げたエース左腕の渡辺和大投手がいたが、「自分のスイングを思い切りするだけだと思った」(サンケイスポーツ)と集中して打席に入ると、内角高めの球を中前へとはじき返し、この瞬間に逆転サヨナラが決まり、東京六大学野球史上初となる天覧試合でのサヨナラ劇が完結した。

徳丸選手は、「特別な試合でサヨナラヒットを打てたのは、自分の人生にとって特別なこと。最高の形で終わってよかった」(サンケイスポーツ)と喜びをかみしめた。2回にも広池浩成投手から同点となるソロ本塁打を放つなど5打数3安打2打点の大暴れ。これにより高校時代の同期である法大の境亮陽選手(2年)を抜き去り、打率を4割に乗せてリーグトップの首位打者に躍り出た。

「8回のヒットで1位になったのは分かっていたが、9回にまた回ってきて打てて、もっとうれしかった」(中日スポーツ)と話す徳丸選手に対し、小宮山監督は、「打率トップだったので、最後の打席は四球でもいいから出てくれと思って観ていた。見事なヒットでした。あしたは首位打者を絶対に取らせます」(中日スポーツ)と話した。

今季の優勝の可能性はない。しかし、だからこそ勝ち点を奪いたいというのが早慶戦だ。そしてこの雰囲気の中で戦った選手たちは大きく成長する。

【徳丸 快晴】 プロフィール

  • 氏名:徳丸快晴
  • 所属:早稲田大学(2年)
  • 出身:大阪府佐野市(大阪桐蔭高校出身)
  • ポジション:外野手
  • 投打:右投左打
  • 身長・体重:178cm、82kg
  • 主な特徴や実績:大阪桐蔭高時代は1年秋から名門の4番を背負い、甲子園に3度出場した超高校級スラッガー。早大進学後は2年春に中軸へ定着。32年ぶりの天覧試合となった早慶2回戦において、2回にソロ本塁打、9回には歴史的な天覧逆転サヨナラ打を放つなど5打数3安打の大暴れ。この大活躍で打率を4割に乗せ、リーグ首位打者の単独トップに浮上した。2028年ドラフト候補のスラッガー。

【霜 結太】 プロフィール

  • 氏名:霜結太
  • 所属:早稲田大学(2年)
  • 出身:アメリカ・バージニア州マクレーン(米マクレーン高校出身)
  • ポジション:外野手
  • 投打:右投右打
  • 身長・体重:167cm、70kg
  • 主な特徴や実績:日本人の両親のもと、米国で生まれ育ち、AO入試で早大国際教養学部へ進学した異色の外野手。167センチと小柄ながら豪快なスイングを武器とし、日本語より英語が堪能なことから今春の米国遠征に「通訳兼選手」として帯同。現地での躍動が小宮山監督の目に留まり一軍メンバー入りを果たした。早慶1回戦でのリーグ初先発初打席本塁打に続き、2回戦の天覧試合では代打から2試合連続となる天皇陛下御前初の本塁打を放つなど、驚異的な活躍を見せるラッキーボーイ。
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この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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