関西学生野球春季リーグが4日、わかさスタジアム京都で開幕した。今秋のドラフト候補として注目される近畿大のエース右腕、宮原廉投手(4年=崇徳)が、関西大との1回戦に先発。激しい降雨により田んぼのようになったグラウンド状況のなか、8イニングを投げ抜き9安打2失点と粘投。プロスカウトのスピードガンで自己最速タイとなる154キロをマークし、試合は2-2の8回裏終了降雨コールド引き分けとなった。これで大学通算26登板で9勝0敗。負けないエースが誇る「不敗神話」を守り抜き、名門・近大を牽引する覚悟をマウンドで示した。
雨中の154キロ!冬場のフォーム改良で「直球の威力とクイック」が進化
ドラフト上位候補として注目される宮原廉投手にとって、この開幕戦は「エース」としての証明の場だった。立ち上がりこそ制球に苦しむ場面もあったが、中盤以降は最速154キロの直球を軸に、関大打線の芯を外す投球に徹した。球場表示でも150キロ台を連発。悪条件のマウンドをものともせず、134球を投げ抜いた。
宮原廉投手は「ちょっと入りが悪かった。本調子ではない中で、粘って打たせて取るピッチングができた。MAXも平均も上がった。」と話し、最速は球場表示でもスカウトの計測でも154キロを記録した。
昨秋から取り組んできた徹底した体作りとフォームの改良により、一回り大きくなった肉体に合わせ、構える際のグラブの位置を微調整。これにより重心移動がスムーズになり、課題だったクイックのタイムも大幅に短縮された。ネット裏で視察したスカウト陣も、その高い出力に熱視線を送った。
東京ヤクルト・平岡スカウト:「出力があり、低めの直球とフォークの軌道が一致する」
先輩・竹丸和幸と勝田成の背中を追う
宮原投手の野球人生において、大きな刺激となっている二人の「先輩」がいる。一人は、広島・崇徳高の2学年先輩であり、今春巨人のドラフト1位として新人開幕勝利を挙げた竹丸和幸投手だ。高校時代に対面した際、まだ細身だった竹丸投手が努力でドラフト1位へと登り詰める姿を目の当たりにし、「努力次第でプロになれる(スポーツ報知)」と確信した。もう一人は、近大のOBで今春広島にドラフト3位で入団し、開幕戦でサヨナラ打を放った勝田成選手だ。大のカープファンでもある宮原投手は、先輩たちの躍動を自らのエネルギーに変えている。
宮原投手は「去年は野口さん(現NTT東日本)がいたんで、頼っていた部分もある。(今日は)自分が抑えないと勝てないな、っていう思いで投げていた(スポーツニッポン)。」と話し、最高学年となり、エースの自覚を持って投げた。その中で、同点に追いついてもらった直後の7回に失策と暴投で勝ち越しを許した場面を「反省ですね」と厳しく振り返った。
26戦無敗の「不敗神話」、リーグ制覇とドラフト上位指名へ向けて
開幕戦を白星で飾ることはできなかったが、負けなかった。大学1年時からリーグ戦26試合に登板し、まだ一度も負けていない。投球には好調の時も不調の時もあるが、不調でも最少失点で凌ぎ、チームに流れを引き寄せる宮原投手の能力を、この日も見せていた。
「リーグ戦は始まったばかり。チームを優勝に導くため、まだまだ腕を振り続ける(スポーツニッポン)。」最速154キロの剛球とスカウトが絶賛するフォーク、そして、どんな状況でも崩れない精神力。広島が生んだ怪腕はドラフト上位で必ず消えるだろう。
【宮原 廉】 プロフィール
- 氏名: 宮原廉(みやはら・れん)
- 所属: 近畿大学(4年)
- 出身: 広島県(山本少年野球クラブ-広島サンズ-崇徳高卒)
- ポジション: 投手
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 182cm、88kg
- 主な特徴や実績: 自己最速154キロを誇る関西学生リーグ屈指の本格派右腕。大学通算26試合に登板し、いまだ無敗(9勝0敗)を継続中。3年秋にベストナイン。巨人の竹丸和幸は高校の、広島の勝田成は大学の先輩にあたる。カープファン。2026年ドラフト上位候補。










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