関西六大学野球春季リーグが開幕し、昨秋7年ぶりのリーグ優勝を果たした京都産業大(京産大)は、神戸学院大(神院大)との開幕戦に臨み、打線が2桁安打を放つ猛攻で勝利。2季連続14度目の優勝へ向けて好スタートを切った。マウンドに上がったのは、今秋のプロ入りを熱望する最速152キロ右腕、野原元気投手(4年=塔南)だったが、6イニングを投げて4失点と不完全燃焼の内容となったものの、粘りの投球で試合を作った。
小雨に苦しむも粘り見せる
野原元気投手にとって、この開幕戦は自らの評価を確固たるものにするための重要なマウンドだった。しかし、試合序盤から小雨が降りしきる悪コンディションが、繊細な感覚を狂わせた。自己最速152キロを誇る直球は、スカウトのスピードガンで144キロにとどまり、得意の変化球も制球に苦しんだ。2回に犠飛で先制を許すと、4回には3本の長短打を浴びて3失点。184センチの長身から投げ下ろす球威は随所に見られたものの、勝負所での甘さが目立った。
野原投手は「内容的にはまだまだ。ブルペン(と対バッター)とのギャップが大きく、変化球もまっすぐも甘く高めだった。変化球も真っすぐも高めに抜けてしまって、そこが甘かったと思います。まだまだな部分が多かったですが、自分の中で明確に分かっている課題があるので、そこを修正できれば、次の試合はやっていけるかなと思う。」と話した。
厳しい評価を自身に示したものの、184センチ82キロの恵まれた体格から繰り出されるカットボールなどの変化球で4つの三振を奪うなど、ポテンシャルの高さを見せた。視察したスカウト陣の前で、不調なりにゲームを組み立てた投球は、次に繋がるはずだ。塔南高時代の3年秋、プロ志望届を提出しながらも指名漏れを経験した屈辱から3年。今度こそ「プロ」の二文字を掴み取るための戦いが始まった。
塔南の「怪物」から京産大の「大黒柱」へ。野原元気が誓う恩返し
昨秋、京産大は7年ぶりのリーグ優勝を果たしたものの、関西選手権で敗退し明治神宮大会出場を逃した。「秋春連覇」はチームにとっての至上命題だ。野原投手は「悪かったところは修正して、優勝に貢献したい(日刊スポーツ)」と意気込みを語る。
地元・京都市出身のスター候補として、塔南高時代から150キロ近い直球を投げ込み注目を集めてきた。京産大進学後も1年春からリーグ戦のマウンドを経験し、着実にステップアップを遂げてきた。今や名実ともにチームの大黒柱となった右腕は、自らの勝利がチームの連覇に直結することを知っている。
【野原 元気】 プロフィール
- 氏名: 野原元気(のはら・げんき)
- 所属: 京都産業大学(4年)
- 出身: 京都府(京都市立二条中-塔南高卒)
- ポジション: 投手
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 184cm、82kg
- 主な特徴や実績: 最速152キロを誇るプロ注目右腕。1年春からリーグ戦に登板。恵まれた体格から角度のある直球とカットボール、スライダーを操る。高校3年時にプロ志望届を提出するも指名漏れを経験した苦労人。2026年ドラフト候補。









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