社会人野球のJABA京都大会大会では、名門・ENEOSがジェイプロジェクトに7回コールド勝ちを収め、白星発進を飾った。攻撃の起爆剤となったのは、今秋のドラフト候補に挙がる「1番・中堅」の飯山志夢外野手(23=立正大)。元日本ハムの守備職人・飯山裕志氏(現中日2軍監督)を父に持つサラブレッドが、初回先頭打者での三塁打を含む2安打2得点の活躍を見せ、ネット裏のスカウト陣に対し、父譲りの野球センスと社会人の荒波で磨いた勝負強さを強烈にアピールした。
初回の「挨拶代わり」の三塁打、相手情報なしでも即応するコンタクト能力
飯山志夢選手はこの日の第1打席で勢いに乗った。初回の先頭打者で集中力を研ぎ澄ましてバッターボックスに入ると、甘い球を逃さず振り抜いた打球は左中間を真っ二つに破った。俊足を飛ばして一気に三塁へ。この一打が導火線となり、ENEOSは幸先よく先制に成功した。
飯山志夢選手は「相手の情報がない中、スリーベースになるとは思わなかった(日刊スポーツ)。」と話すも、チームに勢いを与えるという自らの役割を果たしたことに充実感を滲ませた。さらに4回、1イニング5得点の猛攻の場面でも、無死一塁から右越え二塁打を放ってチャンスを拡大し、上位打線としての活躍を見せた。
三塁ベンチに「父の戦友」。二岡智宏監督の存在に「新鮮な気持ち」
この日の試合では、対戦相手のジェイプロジェクトを率いるのは、父・裕志氏が日本ハム時代の同僚だった二岡智宏監督(前巨人ヘッド兼打撃コーチ)だった。幼少期からプロでプレーする父の背中を見てきた飯山選手にとって、知る顔が相手ベンチにいる状況は、自らの成長を証明する絶好の機会となった。
飯山志夢選手は「三塁ベンチを見たら、見たことのある方がいらっしゃった。プロで活躍なさった方が相手ベンチにいて新鮮でした(日刊スポーツ)。」と語った。残念ながらチームバスの出発時間の都合で直接の対面は叶わなかったが、かつての父の戦友の眼には、名門・ENEOSのリードオフマンとして躍動する「志夢」の姿が確かに焼き付いたはずだ。
プレッシャーを「楽しむ」強心臓。4人兄弟の長男が担うドラフト解禁年の覚悟
飯山選手の最大の武器は、大学時代から見せてきた圧倒的なスピードと、何事にも動じない精神力だ。昨季、新人ながら夏から1番打者に定着。4人兄弟、全てがプロ注目という中で、長男として育った環境が、責任感と度胸を植え付けた。ドラフト指名が解禁される勝負の2年目。周囲の期待は高まる一方だが、本人は至ってマイペースを貫いている。「どちらかというと、プレッシャーを感じない方。やることは変わらず、頑張りました。あとは結果を出すだけ(日刊スポーツ)。」
立正大時代から注目される選手で、守備範囲の広さと正確なスローイングは既に社会人トップクラス。これに「広角に長打を打てる打撃」を安定して見せられるようになれば、今秋のドラフト会議において「即戦力のリードオフマン」として指名される可能性が高まってくる。
【飯山 志夢】 プロフィール
- 氏名: 飯山志夢(いいやま・もとむ)
- 所属: ENEOS(入社2年目)
- 出身: 東京都(日本ハムジュニア-江戸川区立清新第一中-中央学院高-立正大卒)
- ポジション: 外野手
- 投打: 右投左打
- 主な特徴や実績: 父は元日本ハムの飯山裕志氏。抜群の脚力と守備範囲、勝負強い打撃が魅力。2026年JABA大会初戦で三塁打と二塁打を放ちコールド勝ちに貢献。プレッシャーに強いメンタリティを誇る、2026年ドラフト上位候補。







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