春季高校野球神奈川県大会はサーティーフォー保土ケ谷球場で準々決勝が行われ、名門・横浜が桐蔭学園を3-0で下してベスト4進出を決めた。ドラフト1位候補の最速154キロ右腕・織田翔希投手(3年)が、9回を一人で投げ抜き5安打10奪三振の完封勝利。公式戦での完封は昨夏の甲子園以来となり、日米5球団のスカウトにアピールの投球となった。
「気愛」の合言葉で掴んだ完封劇
織田翔希投手は三回まで毎回走者を背負う苦しい立ち上がりとなったが、落ち着いた投球でピンチを抑えると、中盤以降はギアを上げ、六回には3者連続三振を奪うなど桐蔭学園打線を翻弄した。18日の4回戦後にチーム全員で確認し合った「気愛(チームを愛し、全員で助け合う)」というスローガンを胸に、最後まで一人で投げ抜いた。
織田投手は「完封できたことはすごくうれしい。監督さんをはじめ、野手、そしてベンチがすごく良い空気を作ってくれたので、楽しく投げられた。全く疲れは感じませんでした。」と、晴れやかな表情で振り返った。
センバツ大会では初戦敗退という厳しい今年度のスタートとなったが、「ベンチが物凄くいい空気をつくってくれたので楽しく投げることができた。変わらずチームのために投げる(スポーツニッポン)」と、エースとしての責任感を口にした。
緩急を使うピッチング
この日の快投を支えたのは、球速以上に「質」にこだわった投球術だ。直球の最速はスカウトのスピードガンで149キロを計測。そして、村田監督が、「途中から緩急をうまく使ったピッチングができたのは収穫。9回までよく投げてくれた(サンケイスポーツ)。」と評価するように、カットボールを効果的につかって芯を外す投球で、要所を締める緩急が10奪三振という結果に繋がった。
ネット裏には東北楽天、横浜DeNAのほか、MLBのカージナルスやドジャースなど計5球団のスカウトが集結した。
楽天・部坂俊之スカウト:「押したり引いたり、考えて投げているのが分かる。前よりも内容が良くなっている。変化球ではなく、もっと直球で勝負できるようになっていってほしい。」
また、他のスカウトも「変化球の精度も良いし、空振りが取れる。トップクラス」と絶賛した。185センチの体躯から放たれるストレート、そして変化球を織り交ぜる投球は、徐々に完成度が高くなっている。
次戦は5月2日、同じくドラフト候補の林晃成投手を擁する桐光学園との準決勝に挑む。「変わらずチームのために投げる(スポーツニッポン)」と語る織田投手。センバツでの悔しさを晴らすために神奈川の頂点を目指す。
【織田 翔希】 プロフィール
- 氏名: 織田翔希(おだ・しょうき)
- 所属: 横浜高校(3年)
- 出身: 福岡県北九州市(足立小-足立中出身)
- ポジション: 投手
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 185cm、80kg
- 主な特徴や実績: 自己最速154キロ。2025年選抜優勝メンバー。角度のある直球としなやかな腕の振りが武器。2026年春季神奈川大会準々決勝の桐蔭学園戦で9回10奪三振完封勝利。日米のスカウトが注目する2026年ドラフト1位候補筆頭。












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