阪神大学野球春季リーグは8日、大阪市のGOSANDO南港野球場で最終節の1回戦が行われ、天理大が大阪産業大(大産大)を2-1で下し、3季ぶりとなる優勝へ王手をかけた。今秋のドラフト候補右腕・的場吏玖投手(4年=大阪電通大高)が先発マウンドに上がると、9イニングを4安打1失点で完投。NPB10球団15人のスカウトがネット裏に詰めかけるなか、冬の間に磨き上げた「魔球」を自在に操り、昨秋の優勝決定戦で敗れた宿敵へのリベンジを最高の形で果たした。
「縦の変化」で翻弄! 的場吏玖が示したフォークの進化と修正力
的場吏玖投手は初回、不運な失策も絡んで先制を許したものの、3回からは本来のテンポを取り戻した。これまで最大の武器としていたスライダーをあえて控え、フォークを軸に据えた配球を見せた。「相手は縦の変化が弱いので、今日は特にフォークを多めに投げた。フォークの調子が良かったので、合間合間にいっぱい入れられて良かった。」
冬の間、これまでの「低めを狙いすぎてワンバウンドになる」反省から、「真ん中に投げるイメージ」で落とす感覚を身につけた。その成果が、8つの奪三振という数字になって現れた。最速は145キロを計測し、終盤の9回には死球で走者を背負う緊迫した場面でも、動じることなく後続を断ち切った。今季はこれで5勝目、防御率1.19と、リーグ屈指の安定感を見せている。
DeNAなど10球団が集結。「丁寧なピッチング」と「伸びしろ」にプロが称賛
ネット裏にはNPB10球団15人のスカウトがずらりと顔を並べ、注目度の高さを示す的場投手について、
横浜DeNA・藤田和男スカウト:「丁寧なピッチングができるっていうのは一番いい。制球力はあるので伸びしろはある。」
と評価した。186センチの長身から、変化球を軸に丁寧に投げる投球が持ち味で、それをどの様に評価するかがポイントとなりそうだ。
「1年生の時の心残り」
的場投手には、どうしても成し遂げたい夢がある。1年生の春にチームが大学野球選手権に選出し、的場投手もベンチ入りこそ果たしていたが、登板機会はなくチームは敗退。「ずっと投げてみたいなと思っていました(日刊スポーツ」と話す。
「チーム一丸となって優勝を目指してきた。もう負けられない試合ばかり。勝ちにつながるピッチングができてよかったです(日刊スポーツ)。」大産大との優勝決定戦に敗れた昨秋の雪辱まで、あとわずかとなった。大学野球選手権で的場投手の投球が見られるか注目される。
【的場 吏玖】 プロフィール
- 氏名: 的場吏玖(まとば・りく)
- 所属: 天理大学(4年)
- 出身: 大阪府(寝屋川スカイヤーズ-ジュニアセブン-大阪電通大高卒)
- ポジション: 投手
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 186cm、78kg(推定)
- 主な特徴や実績: 最速148キロを誇る本格派右腕。2026年春季リーグ最終節(大産大戦)で9回1失点完投。冬に磨いたフォークで高い奪三振能力を証明した。高い制球力とスタミナを兼ね備え、10球団のスカウトが注目する2026年ドラフト候補。


















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