2016年ドラフト10大ニュース

2016年ドラフトニュース

2016年のドラフト関連の10大ニュースを勝手に決めます。今年も1年間ありがとうございました。また来年もドラフトが盛り上がりますように!

第10位 準硬式野球部から2人が指名

今年のドラフト会議では帝京大準硬式野球部の鶴田圭祐投手が東北楽天の6位で、また関西学院大準硬式野球部の坂本工宜投手が巨人の育成ドラフト4位で指名された。鶴田投手は左から149キロを、坂本投手も147キロの速球で準硬式を代表する投手として注目されていた。

ちなみにその前の準硬式野球部の選手の指名は2009年に巨人の育成ドラフト5位で指名された群馬大準硬式野球部の神田直輝投手だったが、神田投手は2年間で戦力外になっている。1999年に西武のドラフト6位で指名された同志社大準硬式野球部の青木勇人投手は、西武、広島で210試合に登板し9勝6敗1セーブの成績を残している。

第9位 北海道日本ハム6位指名の履正社・山口裕次郎投手が入団辞退

履正社の山口裕次郎投手は180cmを超す身長から145キロの速球を投げる左腕投手で、チームメイトの寺島成輝投手とW左腕として活躍、春季近畿大会の優勝や、夏の甲子園出場をしている。

山口投手は11球団から調査書が届いたが、4位以下ならば社会人野球のJR東日本に進むことを記していたが、北海道日本ハムは山口投手を評価し、6位で指名をして交渉での入団の可能性にかけた。数度の交渉を行ったものの、山口投手は社会人で成長する道を選択した。入団辞退によって両者の関係は悪くなったという事はなく、円満な話し合いに終わったという。

ちなみに入団辞退をされた場合、その選手を次のドラフトで指名することはできないルールがある(山口投手の場合、3年後にドラフト解禁された場合、日本ハムは指名できない)。ただし、本人が了承をすれば指名可能になる。山口投手はおそらく3年後、日本ハムも含めて指名を待つことになりそうだ。

第8位 東都リーグ出身選手のドラフト1位指名0人

2015年は青学大の吉田正尚選手がオリックスに、駒澤大の今永昇太投手が横浜DeNAに、東洋大の原樹理投手が東京ヤクルトに1位指名された東都リーグだが、今年はドラフト1位指名選手は0人、これは2009年以来となる。

また東都出身の社会人選手なども1位指名はなく、これは2005年以来となる。全国から多くの有力選手が集まる東都リーグ、2部も含めて強豪チームが揃い日本一厳しいリーグで戦国東都と呼ばれるが、選手の育成もしっかりと力を入れてほしい。

第7位 150キロ越え高校生、相次ぐ

今年は大学生投手が花形と言われたが、高校生では150キロ越えの投手が相次いだ。

154キロ:古谷 優人(江陵高校)左、島 孝明(東海大市原望洋高校)高田 萌生(創志学園高校)梅野 雄吾(九産大九産高校)

153キロ:

152キロ:今井 達也(作新学院高校)高橋 昂也(花咲徳栄高校)

151キロ:藤平 尚真(横浜高校)小郷 賢人(関西高校)山本 由伸(都城高校)

150キロ:高山 優希(大阪桐蔭高校)左、堀 瑞輝(広島新庄高校)左、浜地 真澄(福岡大大濠高校)

プロ野球で大谷翔平投手が165キロを記録し、選手たちのリミッターが外れたのかもしれない。または、球場によって球速が出やすい球場もあるのも事実である。いずれにしても今後、160キロを表示させる投手も出てくるかもしれない。

第6位 初優勝相次ぐ、智弁学園、中京学院大、トヨタ自動車が全国制覇

センバツ高校野球大会では智弁学園が初優勝、大学野球選手権では中京学院大が吉川尚輝選手などの活躍で初優勝した。さらに都市対抗ではトヨタ自動車が悲願の初優勝を果たした。

智弁学園、トヨタ自動車はそれぞれ強豪チームの一つで、初優勝というのが信じられないような気もする。明治神宮大会では桜美林大が準優勝、夏の甲子園では北海高校が優勝にあと一歩だった。

第5位 佐々木千隼投手が53イニング連続無失点、菅野智之投手に並ぶ

桜美林大の佐々木千隼投手は春のリーグ戦で3試合連続完封し、秋も2試合連続完封と50イニング連続無失点を続ける。東海大の菅野智之投手の53イニング連続無失点記録を更新するか期待されたが、54イニング目に失点し更新とはならなかった。

しかしこの投球で、12球団が1位指名すると言われた創価大・田中正義投手と、ドラフト1位候補として肩を並べる事になる。

第4位 今井達也投手が急成長、夏の甲子園を制す

作新学院の今井達也投手は2年生の夏に3試合に登板し144キロの速球を投げたものの、制球難から失点を重ね甲子園ではベンチ入りができなかった。

秋も1試合に登板するも3年生春には背番号18で登板機会は無かった。しかし夏、優勝候補の文星芸大付戦で完投勝利を挙げるなど活躍を見せると、甲子園では決勝まで5試合に登板し4完投1完封で優勝、最速152キロを記録して高校日本一投手となった。

今井投手はU18でも台湾戦2試合に登板し、粘りの投球を見せた。ドラフト会議では中日や西武などが指名を狙い、埼玉西武が単独1位指名した。

第3位 田中正義投手、生田目投手、高良一輝投手など故障や不調が相次ぐ

大学生投手を中心に豊作の年と言われた今年、特に創価大・田中正義投手には12球団が1位指名するかもしれないと注目が集まった。

しかし田中投手は春のリーグ戦で肩を故障し、その後、秋のリーグ戦終盤まで登板できなくなる。また同じ東京新リーグで注目された流通経済大の155キロ右腕・生田目翼投手も3年秋に故障した影響が1年間続き、九産大の高良一輝投手も故障で登板ができなかった。

また春のリーグ戦では巨人などがドラフト1位候補に挙げていた東海大の丸山泰資投手や富士大の小野泰己投手も調子を崩す。その後、小野投手は秋に復活し阪神のドラフト2位で指名されたが、丸山投手は中日のドラフト6位での指名となった。高良投手は北海道日本ハムのドラフト3位、生田目投手は指名漏れとなった。

第2位 阪神、ドラフト1位で白鴎大・大山悠輔選手を指名

ドラフト当日の会場で、最も歓声が挙がった瞬間だったと思う。田中正義投手の指名が相次ぐとみられた1位指名だったが、オリックスが山岡、中日が柳、東北楽天が藤平、東京ヤクルトが寺島、埼玉西武が今井と田中以外の指名が続いていく。

そして迎えた阪神、田中投手か佐々木投手の1位指名が固いとみられ、当日の予想では佐々木千葉投手だったが、ここで白鴎大・大山悠輔選手を指名する。

チームとしては投手の層が薄く、フロントも投手の指名で一致していたが、金本監督は、投手は育てられるし外国人などの補強ができるが、右のスラッガー候補の内野手は貴重と、昨年に引き続き野手の1位指名を行った。

ネットなどでは大山選手の指名を巡って議論が続いた。

第1位 田中正義投手に5球団が指名、2回目の抽選では佐々木千隼投手が5球団指名重複

ドラフト会議では、千葉ロッテ、福岡ソフトバンク、読売、北海道日本ハム、広島東洋の5球団が田中正義投手を指名した。肩の故障の影響もあり、予想よりは少なかったものの、今年のドラフトの目玉であったことを証明した。抽選では工藤監督が前年の高橋純平投手に続いてくじを引き当てた。

ただ1回目の抽選では、田中と並ぶ評価をされていた佐々木千隼投手の指名がなく、ドラフト会場は騒然となる。しかし2回目の抽選では、田中投手や柳投手の抽選を外した、千葉ロッテ、横浜DeNA、読売、北海道日本ハム、広島東洋5球団全てが佐々木投手を入札し、外れ1位での5球団指名重複という状況となった。

抽選では千葉ロッテが交渉権を獲得した。

 

以上で終わります。皆さまのドラフト10大ニュースはどんなものだったでしょうか。それでは、良いお年を。

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