日本ハム、1位指名の佐々木投手は5球団前後が重複、2位以下の指名選手は?

2019年ドラフトニュース 北海道日本ハムドラフトニュース

北海道日本ハムは6月に大船渡・佐々木朗希投手の1位指名を公表した。早すぎる公表は戦略的に意味がないが、そういうものは度外視している。

佐々木朗希

佐々木朗希投手の1位指名を公表したのは6月2日、4カ月以上も前の事だ。今日のドラフト会議はフロントもそしてファンも「やっとか」という感じだろう。

基本的に1位指名の公表は、他球団の1位指名に影響を与える駆け引きとして行われることが多いが、あまりに早すぎる公表はその意味はあまりなく、逆に選手への誠意を示す事などで行われ、かつて逆指名ドラフトだった時には早い公表も多かったように記憶する。

しかし北海道日本ハムは、最近になって他球団が佐々木投手の1位指名を公表しても、さもあらずという感じで、特に他球団を気にしての1位指名候補ではない事がうかがえる。おそらくは、早めに1位指名を決めてしまう事で、外れ1位、またはそれ以降の中位、下位で指名する選手をしっかりと探すことを主目的に、各スカウトが動きやすくするための物だろう。1位指名を決めてしまう事で、奥川選手や森下投手を見る時間を、全国各地にいる隠れた逸材を探すために使えるようになる。

この4か月間、日本ハムのスカウトは外れ1位で誰を指名すればチームにとって良いかを探し続けてきた。その効果はできれば見られない方が良いのだが、佐々木投手の抽選を外したときに見られそうだ。また2位以下の指名にもその効果がみられることになる。

外れ1位指名、それ以降の指名

さて、外れ1位指名として各紙で挙げられているのは、創志学園の西純矢投手が挙げられる。1位では外れ1位以降でも将来性を重視した選手の指名をするとしており、残っている選手の中で最も良い選手だと思う。また日刊スポーツでは興南の宮城大弥投手を挙げている。149キロの左腕で1年生夏から甲子園を経験し、U18代表でも厳しい場面で素晴らしい投球をしてチームを支えた。その宮城投手をU18ワールドカップで遠藤GM、大渕スカウト部長が視察し、そこに加わっていたのが、佐々木投手を担当する白井スカウトと、宮城投手を担当する林スカウトだった。

林スカウトは有明の浅田将汰投手についてもチェックをしていたとみられるが、宮城投手は今年のドラフト会議では1位指名で文句のない投手だろう。チームでは3年目の堀投手、2年目の北浦選手が成長しており、左腕投手の育成に自信を示している。

他には、中島選手の動向が注目されるショートの候補として、大阪ガスの小深田大翔選手の指名があるかもしれないが、他は有明の浅田投手や霞ヶ浦の鈴木寛人投手や津田学園の前佑囲斗投手、また大学・社会人でもスケールの大きさはピカイチだがやや課題を抱えるJR東日本の太田龍投手や、創価大の杉山晃基投手などを、交流戦でしっかりとチェックしている。

野手でも森敬斗を筆頭に武岡龍世選手や韮澤雄也選手など、U18で視察した選手に、西川選手、近藤選手が近年にFA権を取得する外野手として慶応大・柳町達選手、法政大・宇草孔基選手、福岡大・宮田輝星、国士舘大・高部瑛斗選手などの獲得も目指すとみられる。

1位候補に目を向けず、全国を飛び回った日本ハムスカウト陣が探してくるドラフト2位以降の選手に注目したい。

北海道日本ハムファイターズのドラフト指名予想

球団の本気度が垣間見えたのが、8月末から9月にかけて台湾で開催されたU18W杯。視察のため、現地に赴いたのは全体を統括する立場の遠藤GM補佐と大渕スカウト部長に加えて、佐々木を担当する白井スカウトと宮城を担当する林スカウトだった。佐々木の現状把握と並行して、今夏の甲子園出場を逃した宮城が国際舞台でどんなパフォーマンスを見せるかが、最終のチェックポイントだったもよう。継続して注視し、高い評価をしてきた証だ。

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