北海道日本ハムは1月7日に、鎌ケ谷市内の2軍施設で今年1回目のスカウト会議を行い、例年通り各地区の担当スカウトの配置などを確認した。また、栗山CBOからは「知らなかったということないように」と他球団が指名した選手がリスト漏れしていた、という事がないようにすることを要望した。
「それがファイターズです」
北海道日本ハムは、昨年まで坂本晃一スカウト、高橋憲幸スカウトが担当していた関東地区に、昨年まで2軍投手コーチをしていた伊藤剛スカウトが加わり、3人体制で重点的に視察をしていくとした。また、担当地区も細かく分けられ、クロスチェックを行いやすい体制にした。
また、栗山CBOは「人が選手を愛する。その愛が選手に注がれるときに何か奇跡、ドラマが起こると思っていて、そのことが知りたいのが1点。もう1つはいい選手が候補に入ってこない、知らなかったということだけはなくしてくれ」とスカウト陣に訓示し、スカウトとして選手に惚れ込んでいくこと、また、他球団がドラフト会議で指名した選手などが、リストの中に入っていなかったという事を無くすことを要望し、「それがファイターズです」と話した。
スカウトは①「いわゆる選手の目利き、この選手がプロでどのくらい活躍するのかを評価する」事と、②「どこにどんな選手がいるのかを知ること」も重要な仕事で、特に近年は①についてはビデオを見たり、最終的に首脳陣が見て判断する事も多いし、映像やデータによる分析のツールも発達し、AIの活用などにより人の目よりも判断が優れたものができてくる可能性もある。
そうなると、いかに選手の情報を漏らさずインプットするかが重要となり、そのためには各スカウトの情報網が重要になってくる。
ただし、栗山CBOは「人が選手を愛する」の部分に、スカウトが選手を愛を持って見る事が重要としており、選手の評価や判断もスカウトがいかに惚れ込んでいるかも重要な要素といえそうで、技術的な面もさながら、人間性も重視される事になり、選手もその点を意識したプレーや普段の生活を行うことが必要となるだろう。
基本的にはこれまでと変わることはないと思うが、秋にはどのような選手がリストアップされドラフト会議で指名されるようになるのか、また、各地区の担当スカウトはその時に、他球団が自分のリストに入っていない選手を指名しないかハラハラしながら見ることになりそうだ。
スカウトは大変な仕事だと改めて思う。ドラフト候補選手とみんなの評価のサイトで皆さんからの情報をまとめ、スカウトに協力できればと思うし、選手の思いが届くようにしたい。
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