プロ野球コンベンションが開かれ、プロ野球の今年の各タイトルが発表された。ルーキーでは小川泰弘投手は新人王を獲得したが、セリーグの最多勝利、最高勝率のタイトルも獲得した。
ルーキーの活躍に特別賞
小川泰弘投手は広島の前田健太投手や、巨人の内海哲也投手などを抑えて、16勝を挙げて最多勝利に、また4敗しかせずに勝率8割の抜群の投球を見せて3つのタイトルを獲得した。最下位に沈んだ東京ヤクルトはチーム勝利数が57勝で、小川投手の勝利の割合は28%、東北楽天が82勝の内、田中将大投手が24勝で29%と優勝の立役者となったが、チームの小川投手への依存度はそれに匹敵する。
また13勝を上げた巨人の菅野智之投手、高校生出身で1年目から10勝を上げた阪神の藤浪晋太郎投手も普段の年ならば新人王を獲得する成績だった。そのことからセリーグでは新人特別賞を二人に授与した。受賞した菅野投手は「進化し続けなければやられてしまう」、藤浪投手も「成績には全然満足していない」と話し、既に来年を見ている。侍JAPANでもエース格の投球を見せた小川投手を越す事がまずは目標となりそうだ。
ファーム盗塁王
また、ファームではルーキーで千葉ロッテの加藤翔平選手がイースタンリーグの盗塁王に、福岡ソフトバンクの山中浩史投手が10勝を上げて最多勝のタイトルを獲得した。
加藤選手はイースタン・リーグで91試合に出場し、打率.324、10本塁打、44打点を挙げており、ファームの新人賞にも輝いた。俊足に注目されプリ入りしたが10本塁打を記録し、1軍でも初打席でホームランを放つとCSでも初打席でホームランを放つなど、長打力に磨きがかかっている。チームの主軸として打って走れる選手となりそうだ。
山中浩史投手はアンダースローの投手で春のキャンプで好投を見せて1軍ローテーション入りも期待された投手。ファームで10勝を上げ、社会人で築き上げた投球術の高さを証明した。あとは1軍の壁を敗れるかとなる。千葉ロッテの渡辺俊介投手がメジャー挑戦を表明し、アンダースローは山中投手へ引き継がれるか。
巨人・菅野と阪神・藤浪がそろってセ・リーグ連盟特別表彰の新人特別賞を受賞した。
最優秀新人賞こそ16勝で最多勝のヤクルト・小川に譲ったが、いずれも1年目から2桁勝利を挙げ新人王の投票でも2、3位。菅野が「(プロは)厳しい世界。進化し続けなければやられてしまう」と話せば、藤浪も「成績には全然満足していない」と来季を見据えていた。
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