阪神ドラフト1位・藤浪晋太郎投手がプロ初勝利、6回5安打無失点

阪神球団ニュース 2012年ドラフトニュース

 阪神ドラフト1位・藤浪晋太郎投手が3試合目の登板でプロ初勝利を手にした。阪神の高校卒のルーキー投手では史上最速の勝利投手となった。

 藤浪晋太郎投手は試合前のブルペンでは球が荒れていたというが、初球に152km/hストレートをストライクコースに投げると石川選手が詰まってセカンドゴロ、スライダーの切れは良くなくて三振は4つのみだったが、150km/h前後のストレートを投げ込み詰まらせてアウトを取っていった。6回5安打4奪三振1四球無失点、7回以降も投げられる感じだったが、首脳陣は予定の回数という事で降板させた。

 おそらく、こういう投球が勝てる投手になるためのピッチングとなるだろう。良い時はスライダーで三振を奪えてしまうが球数は多くなる。初球から150km/h台の重いストレートをストライクコースに投げて、打たせて取れるようなピッチングが望ましい。197cmの角度を使えば、高めのストレートも武器になる。

 甲子園で昨年は春夏連覇して9戦9勝と負けなし、プロ初勝利も甲子園とまさに地元の星といえる。長いプロ生活となるだろう。そしてこの1勝はいつまでも語られることになりそうだ。

 初勝利の藤浪が、大阪桐蔭高の先輩、西岡と上ったお立ち台で声を張り上げた。「素直にうれしいです。これからも必死のパッチで頑張るのでよろしくお願いします」。2日の中日戦(京セラD)後のお立ち台で西岡が使った関西弁の“必死のパッチ”をパクる荒業で今季最多の4万5197人の心をつかんだ。

 3月31日のヤクルト戦以来、プロ入り2度目の先発は圧巻だった。プロ最速タイの152キロの直球と多彩な変化球を低めに集め、6回5安打4奪三振。5回2死一、二塁。唯一のピンチは石川を直球攻めで左飛にねじ伏せた。「甲子園は投げやすい球場でした。今ひとつ(球が)走っていなかった。調子が悪いなりにゲームを締めることができ、自信になりました」。本調子でないと言うのだから恐ろしい。

 試合前のブルペンでは大荒れだったが、マウンドでは1四球と制球も安定し、DeNA打線に三塁を踏ませなかった。攻撃でも5回1死一、三塁からセーフティースクイズでプロ初打点をマーク。リードを2点に広げた。

 甲子園では大阪桐蔭高時代に9戦9勝。プロ公式戦での本拠地デビュー登板でも、不敗神話を伸ばした。「マウンドが合うんでしょう。満足することなく弾みをつけて成長してほしい」と、和田監督は、ドラフトの4球団競合の抽選クジを自ら引き当てた右腕にエールを送った。

 やはり甲子園のマウンドがよく似合う。藤浪はお立ち台で、右手で握ったウイニングボールを高々と掲げた。「360度応援なので、凄く投げやすかった。甲子園で初勝利できてうれしい」。今季最多の4万5197人。黄色に染まったスタンドはニューヒーローの誕生を大歓声で祝福した。

 大阪桐蔭時代に春夏連覇という伝説をつくった聖地での公式戦初登板。マウンドからの景色は見慣れていたが、熱狂的ファンの声援には「高校時代とは全然違った。鳥肌が立った」という。初回、先頭の石川を1球で二ゴロに打ち取ると、内村をカットボールで空振り三振。モーガンも150キロ直球で二ゴロに仕留めた。2回には中村に左前打を打たれたが、最速152キロを計測。3回まで1安打と勢いに乗った。

 順風満帆なプロ1年目に見えるが、人知れず「プロの壁」にぶつかっていた。3月のオープン戦期間中、10歳以上も先輩の久保に悩みを打ち明けた。「自分は全てのバッターに全力で抑えにいってしまうんです…」。結果、オープン戦では球数が増えるにつれて球威の低下が目立った。

 しかし、この日はメリハリをつけ、要所で腕を振った。1点リードの5回2死一、二塁のピンチでは石川を148キロ直球で左飛。中盤に入っても球威は衰えず、常時140キロ台後半を記録した。その裏には1死一、三塁から一塁側へセーフティー気味のスクイズを決めて、プロ初打点で自ら追加点を叩きだした。

 6回92球を投げ、5安打1四球で無失点。今季4戦全敗だったデーゲームでの初勝利と貯金1をもたらした孝行息子に、和田監督は「この1勝はタイガースファンも待ち望んでいたと思う。甲子園で1勝目を挙げるのは、持って生まれたものがあるんだろうね」と目を細めた。

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